◆azwd/t2EpEによる雑記です。 自由気ままに書いてみます。
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 今夏最大の話題作と呼ばれた映画を観たのに、内容がほとんど頭に残ってくれなかった。
 ドクオくんは楽しそうな顔をしてたから、多分、面白い映画だったんだと思うけど……。

 私はこれから、どう行動すべきなんだろう。
 そればかりずっと、考えていた。

 最善と思う道はある。
 ある、けど……。

 その道を選んでいいのか、私には分からない。
 だけど、ドクオくんに確認を取るわけにもいかない。
 もし私の勘違いだったら……それこそ、最悪だ……。

('A`)「……ツン?」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

 突然名前を呼ばれたことにも、呼び捨てだったことにもびっくりした。
 冷静に考えれば、後ろにはまだ尾行がいるわけで、呼び捨てなのは当たり前だけど……。

('A`)「これからどうしよっかー……ってさっきから、聞いてるんだけど……」

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、ゴメン」

('A`)「体調悪い、とか……?」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんなんじゃないよ、ゴメンね。ちょっと考え事してただけ」

('A`)「そ、そっか……」

 やっばい……考え事で仕事を疎かにしちゃうなんて、プロ失格だ……。
 ちゃんとしないと……。

 だいたい今日の私は、まともに恋人らしい行動も取れないで……。
 これじゃあ、偽彼女ってことがバレちゃうかも知れない状態で……。
 ……まぁ、それはいずれバレることかも知れないけど……。

 とにかく、恋人らしいこと、しなきゃ。
 私は何でも屋として、依頼を受けてるんだから。

ξ*゚ー゚)ξ「ねぇ、ドっくん」

(;'A`)「な、なに?」

 そ、そんなにビクっとしなくても……。
 でも、気にせず続けちゃうけどね。

ξ*゚ー゚)ξ「久しぶりにプリクラ撮ろうよ。そこにセガワールドあるし」

(;'A`)「プ、プリクラ?」

ξ*゚ー゚)ξ「うん。ほら、早く」

 ドクオくんの右手を握って、引っ張っていく。
 手を繋いでるのなんかは、けっこう恋人っぽいかなぁ、って。
 思ったりするんだけど、うーん、どうなんだろ。

 喧騒に鼓膜を刺激されるゲームセンター内は、休みということもあってか、多くの人で賑わっていた。
 カードで対戦するゲームに群がる人や、大きなポテトチップスの袋をクレーンゲームで取ろうとしている人。
 何のためにそこまで頑張るんだろう? って聞いてみたくなるくらい、一生懸命に踊ってる人もいる。

 頭文字Dのレースゲームのシートには『藤原とうふ店(自家用)』なんて書いてあって、思わず口元が緩んだ。
 ゲームセンターなんて久々に入ったけど、随分様変わりしちゃった感じだなぁ……。
 特にクレーンゲームの商品が多様化しすぎ。雀牌まであるよ……。

('A`)「あ、三国志大戦……」

ξ゚⊿゚)ξ「三国志大戦? あのカードゲーム?」

('A`)「昔やってたけど、カネかかりすぎるからやめた……」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁいうのってお金持ってる人が強いもんね……」

 ところどころで立ち止まってゲームを眺めながら、プリクラを探した。
 ……探したって言っても、歩いてるうちにすぐ見つかったんだけどね。
 プリクラも久しぶりだなぁ……よく分かんない機種になってるなぁ……。


その16へ




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【2008/08/31 21:24】 | 何でも屋
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名無しさん
違和感の正体は何なんだ!
ギコさんが映画館にでもいたのか!?


名無しさん
wktkが増してきたぜぇぇぇ


名無しさん
ちゅープリ!ちゅープリ!


名無しさん
一気に第二話読みました!
伏線が気になるううう


名無しさん
読者が察知できる伏線よりも、もっと深くに二重の伏線を張る作者だから気をつけた方が良い

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ξ; ⊿ )ξ(ちょっ、近い! 近い!)

 ドクオくんの友達二人は、私たちが座った席の真後ろに陣取ってきた。
 私からは、背中。ドクオくんからは、正面。
 ……ドクオくんが凄く気にしてるのがよく分かる……。

ξ;゚⊿゚)ξ(これじゃあ、会話丸聞こえだよね……?)

 ってことは、恋人らしい会話しなきゃいけないんだ……。
 うーん……上手くできるといいけど……。

(;'A`)「な、なに食べよっか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「な、なんでもいいけど」

 ぎ、ぎこちない……。
 何ヶ月も付き合ってる二人の会話じゃないよ、これ……。

(;'A`)「ミートパスタにしよっかなー……っと」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、じゃあ私はカルボナーラで……」

 ……なんでこんなに、よそよそしいの?
 って、後ろの二人に思われてそうな気がする……。
 誰よりも、私がそう感じてるくらいだし……。

 これは……仕事だから。
 もっとちゃんと、恋人らしくしないと。

(;'A`)「お昼食べ終わったら、どこ行こう?」

ξ;゚ー゚)ξ「ドっくんと一緒なら、どこでもいいよ?」

(;'A`)「え……」

 あ、しまった……。
 これはちょっと、わざとらしすぎたかな……。

(;'A`)「ぼ、僕もだよ。どこでも嬉しいよ」

ξ; ⊿ )ξ(無理させてゴメンなさい……)

 強引に合わせてくれたけど、やっぱり違和感は拭えない。
 ……これはやっぱり、あんまり会話しないほうが得策かも……。

ξ;゚⊿゚)ξ「そうだ、観たい映画あったんだ。『未完成の空』ってやつ」

(;'A`)「あ、最近CMやってるやつ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん。それ観よ?」

(;'A`)「わ、分かった」

 映画館なら話さなくていいし、見られなくて済むし、一石二鳥。
 もう今日はずっと映画でもいいくらい?
 って、さすがにそんなわけには、いかないか……。

 ファミレスでの昼食を終えて、二人でシネコンに向かった。
 ……実質的には、二人と、更に二人と、もう一人。
 ペニちゃんは、同じファミレスに入ってたみたいだけど、私たちの席からは死角の位置だった。

 ファミレスからシネコンまでは、歩いていける距離。
 背後の足音をずっと耳にしながら、並び歩いて向かっていた。
 うーん……近いなぁ……真後ろだ……。

 ペニちゃんには、映画観るってメール送信済み。
 そしたら『映画終わるまで本屋でのんびりしてます』との返信が。

 ドクオくんは、若干の緊張を崩さないまま、俯き加減で歩いている。
 私も同じように、誰か知り合いに見られたりしませんように、と願いながら、シネコンへと進んでいた。
 まっすぐ歩いて、やがて角を曲がると、シネコンが見えてくる。

 ――――そこで、私は気付いた。
 唐突な、でも、さも当然であるかのような。

 そんな、違和感に。

ξ;゚⊿゚)ξ(……どういうこと?)

 ただの勘違いかも知れない。
 偶然だ、と誰かに言われれば、そうだよね、と言葉を返す。
 でも、どうしても気にかかる。引っかかる。

 もし、私が一瞬、感じたとおりなのだとすれば――――

 私は、何でも屋として、どう動くべきなんだろう。
 これは、もしかしたら、どの道を選んでも、完全無欠の幸せは訪れないかも知れない。

 ドクオくんに、喜んでもらえないかも知れない。

 私は、不安と思考と、焦燥に駆られながら、スクリーンの前に座ることとなった。


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【2008/08/30 21:31】 | 何でも屋
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名無しさん
ゴクリ…(;`・д・´)


名無しさん
ξ゜⊿゜)ξ「大人一枚、学生一枚ください」

(゜A゜)


名無しさん
学生証なんてしらんがな(´・ω・`)


名無しさん
アイツか…!

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 道路の反対側に渡って、バスに乗り込んだ。
 始点に近いこともあってか、バスのなかはガラガラ。
 私とドクオくんを含めても、たった六人しか乗っていなかった。

 私たち以外の四人のうち、ひとりはペニちゃん。
 そして、男子生徒が二人。
 ドクオくんが様子を気にしてるから、多分、この二人が友達なんだと思う。

ξ゚⊿゚)ξ(……あれ? 三人じゃなかったっけ?)

 ひとり足りない?
 うーん……どうしたんだろう?

 他にバスに乗っているのは、髪が少し明るめな女の子だけだった。
 もちろん、月桂の生徒。
 だけど、ドクオくんの友達っていうのは、男の子のはずだし……。

('A`)「あ……なんか、一人は今日、午後から部活で来れないみたいです……」

 バスから降りて、街へと繰り出すと、ドクオくんは小声で教えてくれた。
 さっきの二人も、ペニちゃんも、後ろからついてきてるみたい。
 だから小声にしたんだろうけど、たぶん普通に喋っても聞こえないと思う……。

ξ゚⊿゚)ξ「そういえばドクオくん、部活は何やってるの?」

('A`)「あ、一応バスケ部で……」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇー、バスケかぁ……」

 スポーツマンなイメージがあまりないから、ちょっと意外だった。
 ドクオくんには、申し訳ない限りだけどね……。

ξ゚⊿゚)ξ「ポジションは?」

('A`)「一応2番で……」

ξ゚⊿゚)ξ「SG? 花形だね」

('A`;)「他にやれる人がいないからやってるだけで、上手くはないけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「でもカッコイイと思うよ。私はレジー・ミラーとか好きだったから」

('A`)「僕はアレン・アイバーソンに憧れて……」

ξ゚⊿゚)ξ「あー……」

 スタープレーヤーだけど、あんまり身長が高くないところに、何か惹かれるところがあったのかな?
 ……って、失礼な話だけど……。

 こうして並んで歩いてても、ドクオくんは私とあまり身長差がない。
 私は162cmで、決して低いほうじゃないけど……。
 でも多分、差は10cmあるかないか、くらいかなぁ?

 駅前の道は往来が激しくて、休日出勤のサラリーマンや夏の終わりを満喫する学生と何度もすれ違う。
 うーん、チラチラこっちを見てくるのは、もしかして私の制服姿に違和感があるから……?
 そうじゃないと思いたいけど……。

ξ゚⊿゚)ξ「お昼、食べよっか」

('A`)「あ、うん」

 最初は緊張してたみたいだけど、随分、解れてきたかな?
 ドクオくん、普通に喋れるようになってる。

 お腹減ってたし、外は暑いし、疲れてたから、すぐそばのファミレスに入った。
 客は疎らで、お昼時だけどあんまり騒がしくない。
 そのほうが落ち着けていいかな?

 ……と思ったけど、これが大失敗だった。


その14へ




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【2008/08/29 23:35】 | 何でも屋
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名無しさん
ξ゚⊿゚)ξツンはまだまだ若いようです


名無しさん
気が向いたら二話くらい更新してクダサイ!!!


名無しさん
一人いないことがどういうことになるのか……なかなか読めない伏線だなぁ

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 校舎の昇降口から、小走りで駆け寄ってくる。
 部活を終えたドクオくんだった。

(;'A`)「お、遅くなってすみませ……」

('A`)「……悪かったな、遅くなっちまって」

ξ;゚⊿゚)ξ(えっ……)

 なんで途中まで敬語だったのに、急に偉そうな口ぶりになったの……?
 そんな疑問を一瞬抱えたけど、すぐに理由は分かった。
 どうやら、彼氏の役割を考えた結果みたい。

('A`)「暑いとこで待たせて悪かった。さぁ、行こうか」

('、`;川「……あのさ、ドクオ」

('A`)「え?」

('、`;川「そのキモイ態度やめたほうがいい。吐き気がする」

(;'A`)「……あ……」

 ペニちゃん、マジで引いてる……。
 心底やめてほしいって思ってるんだろうなぁ……。

 ……実は私も、ちょっとだけ……。

ξ゚⊿゚)ξ「普通でいいから、ね?」

(;'A`)「う、うん」

 無理したってしょうがないしね……。
 ドクオくんは、キャラも知られてるんだし、尚更。
 私はちょっと、キャラ作りしなきゃいけないかも知れないけど……。

ξ;゚⊿゚)ξ(うっ……)

 ドクオくんと一緒になった瞬間、物凄い視線を感じる……。
 多分……ドクオくんの友達、かなぁ……。
 それ以外のも、あるような気がするけど……。

 校門を通り過ぎる高校生は、私のほうに何度か視線を送っていく。
 セント学院の制服は、やっぱり珍しいみたい。当たり前か。
 セント学院はここからだいぶ離れたとこにあるから、登下校ですれ違うこともないだろうし……。

 制服の可愛さも寄与してるかも?
 ペニちゃんには、似合ってるって言ってもらえたし……。
 そういう意味で注目されてるんだとしたら、恥ずかしい反面、悪い気はしないかなって感じだったりする。

('、`*川「ドクオ、アンタもしツンさんに手ぇ出したらどうなるか」

(;'A`)「わ、分かってます!」

('、`*川「よーし」

 あくまで、二日間を乗り切るための、偽彼女。
 私はもちろん、ドクオくんも、それはちゃんと把握してなきゃいけないこと。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃ……行ってくるね」

('、`*川「はーい」

 ペニちゃんに別れを告げて、ドクオくんと二人で高校から離れる。
 緩やかな傾斜をゆっくり下っていく。

 こうして、二日かけて彼女役を演じる依頼は、静かに静かに始まった。


その13へ




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【2008/08/28 22:37】 | 何でも屋
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名無しさん
毎日楽しみで仕方ないwww
作者さん頑張ってください

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 話題になったリア・ディゾンの制服姿に、格好だけは似ちゃった私が、事務所から出ると……。
 ……特に注目されるでもなく、サラリーマンは汗を流しながら前を横切って行った。
 うーん、まぁ当たり前だけど。

('、`*川「ウチの高校まで来るんでしたっけ?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。なんか、『彼女が校門で待ってる』っていうシチュエーションがいいみたい」

('、`;川「……あいつ、ここぞとばかりに妄想を現実にしにいってますね……」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、依頼者さんに喜んでもらうのが仕事だから……」

 行きすぎは、NGだけどね。
 でもこれくらいなら、まぁ、許容範囲。

 ……範囲内で収まりつづけてくれますように。

 総合病院前のバス停から、ペニちゃんとドクオくんの通う高校へ向かった。
 校名は月桂高校。バス停でいうと八つ先で、時間でいうと20分くらい行ったところにある。

 さすがに土曜だから、バス内に高校生は少ない。
 普段はほとんど高校生で埋まるみたいだけど……。

('、`*川「アタシは電車と自転車ですけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「私も高校生のときは、自転車通学だったなー。バスが羨ましかった」

('、`*川「夏は焼けるのがヤなんですよねー」

ξ゚⊿゚)ξ「うんうん」

 冬もスカートだから、異常なくらい寒いしね……。
 この辛さ、きっと男の子には分からない……。

 懐古で心を楽しませているうちに、バスは目的地に着いた。
 整理券とともに290円を投入してバスを降りる。
 月桂高校前だった。

 街の中心からは少し離れているけど、寂れてるわけでもない。
 平たく言えば、中途半端な土地に建ってる高校だった。
 東大に行くような子が出るでもない、かといってFランに進む卒業生ばかりでもない、微妙な進学校。

 野球部はだいたい県大会の三回戦くらいで負けてる。
 サッカー部も、国立のピッチなんて夢のまた夢。
 ……ペニちゃんには悪いけど、全然特徴のない県立高校。それが月桂だった。

('、`*川「私服で来る学校ってなんか新鮮だなー」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、そうかもね……」

('、`*川「あ、そうそう。アタシはツンさんの友達ってことになってるんで」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、いつの間に」

('、`*川「話してても不自然がないように、ね」

 うーん……まぁ、助かるんだけど……。
 実を言うとけっこう、心細かったりするから……。

('、`*川「ま、ドクオが来たら消えますよ。そのあとは、こっそり追いかけます」

ξ;゚⊿゚)ξ「お、追いかける?」

('、`*川「ドクオのツレと似たような感じで、様子を見ます」

 なんか、ペニちゃんもけっこう楽しんでるような……。

 まぁ、たぶん逆の立場だったら、私も同じだと思うけどね……。
 野次馬根性、ってやつがモゾモゾしはじめる、きっと。

('、`*川「あ、来ましたよ」


その12へ




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【2008/08/27 21:37】 | 何でも屋
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名無しさん
ドクオうらやましす


名無しさん
妄想現実www

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('、`*川「ほら、よく見てみましょ」
 
 ペニちゃんに促されて、改めて鏡の前に立ってみる。

 Vネックの紺色ノースリーブサマーセーター、その下には襟付きの白いシャツ。
 スカートには縦と横に線が走っていて、緑と青が混じったような、不思議と鮮やかに感じられる色に染められている。
 白いニーソックスは学校指定らしいけど、ちょっと暑い……。
 
('、`*川「ってかスカート短いですね、やる気マンマンじゃないですか」

ξ;゚⊿゚)ξ「最初からこうだったの! 折ってないもん!」

('、`*川「あー、ツンさんやけに脚長いですもんね。だから余計短く見えるんだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「やけに、って……」

('、`*川「なんかオヘソも見えそうになっちゃってますね。胸が合ってないかな?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ……うん、そうかも……」

('、`*川「あいつムネ抉れてるからなー」

 軽い言葉を交わしているうちに、今度は事務所への扉が開いた。
 チャイムなし、ノックなしで入ってくるのは、一人しかいない。
 助手のシューちゃんだった。

 深い緑のチュニックとカプリパンツに身を包んでいる。
 足元の白いミュールも可愛いなぁ……。
 うーん、お留守番で事務所に置いてっちゃうのがもったいないくらい。

ξ゚⊿゚)ξ「またお願いね」

lw´‐ _‐ノv「ふぁーい」

 いつも眠そうなシューちゃんだけど、格好はシャッキリしてる。
 そのアンバランス加減が面白かったりもする。

ξ゚⊿゚)ξ「あとシューちゃん、ひとつお願いなんだけど……」

lw´‐ _‐ノv「?」

ξ゚⊿゚)ξ「また前みたいなことがあっても、こっから出ちゃダメだよ?
      危険なことが待ってるかも知れないから……」

lw´‐ _‐ノv「……うん」

ξ゚⊿゚)ξ「約束、ね?」

lw´‐ _‐ノv「うん」

 小指を絡めた。
 シューちゃんは物分かりのいい子だから、きっと大丈夫。
 また前みたいなことにはならない……はず。

lw´‐ _‐ノv「……あ、ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「ん? 何?」

lw´‐ _‐ノv「……もしリア・ディゾンに間違えられたら、ちゃんと『違います』って言わなきゃダメだよ……?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……そ……そうだね……」

('、`;川「…………」

 なんだかよく分からないことを言われるのにも、私は馴れたけど……。
 あ、ペニちゃんにはちょっと新鮮だったみたい。

ξ;゚⊿゚)ξ(っていうか……リア・ディゾンに間違われる可能性なんて……)

 0だよね……。
 私、見事なくらいに日本人の顔してるし、似てないし……。

ξ゚⊿゚)ξ「……あっ」

 制服が、似てるかも……?


その11へ




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【2008/08/26 22:28】 | 何でも屋
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名無しさん
あああ2話始まってるだとぉ!?
読んでくるぜ支援


名無しさん
wktk


名無しさん
続きwktk

後( ゚∀゚)が平和の為におっぱい揉む話も待ってます、5年でも10年でも待ってます


名無しさん
絵師はまだか!


名無しさん
確かに絵師欲しいねww
ツン可愛すぎだろ……jk……
ペニ萌えなのにぃ……


名無しさん
シュー可愛いよシュー

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 いつもと同じようなメイクを始める。
 本当は、女子高生らしいメイクとか、考えてたけど……。
 なんかよく分かんなかったから、いつもどおりにすることに決めた。

ξ゚⊿゚)ξ「明日はウォータープルーフかぁ……面倒だなぁ……」

 アイラインを引きながら、肩を落とす。
 汗で崩れないようにしなきゃだなぁ……。

 メイクを終えたあとは、重い足取りで自室に向かった。
 クローゼットの前に立っても、なかなか手が伸びない……。
 いっそ『私服に着替えてから来た』ってことにしようかなぁ……。

 ……いや、ダメだ……。
 それじゃあ、依頼者さんの意向に沿えない……。

 私にできることは、なんでもやる。
 なんでもやって、可能な限り、喜んでもらう。

 それが、何でも屋としての理念だから。

ξ゚⊿゚)ξ「……よし」

 腹を決めて、クローゼットを開いた。
 借りた制服を取り出して、パジャマのボタンを外した。

 まずはスカートから……って、うわ……。
 腰、ごそごそだ……。

ξ;゚⊿゚)ξ「どうしよ……ナチュラルに脱げちゃうな、これだと……」

 仕方なく、強力クリップでスカートを留めた。
 街中でスカートがズルっ、ストーン、なんてお約束な展開には絶対ならないように……。

ξ;゚⊿゚)ξ「み、短い……」

 分かってたけど……履いてみると、やっぱり短い……。
 私が高校のときに履いてたスカートの半分くらいしかない……。

ξ; ⊿ )ξ(知り合いに見られたらどうしよう……死ぬしかないかなぁ……)

 大げさな考えが悲観的に思えないくらいの状況だった。

 制服に着替え終えた頃、事務所内にチャイムが鳴り響いた。
 鍵を開けに行くと、向こう側にいたのはペニちゃんだった。

('、`*川「おー! めっちゃ似合ってます!」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うーん……」

('、`*川「まるっきり女子高生じゃないですか! まだまだイケますね!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ありがとう……」

 まぁ、まだ卒業してから三年だからね……。
 むしろ、似合ってないって言われたらヘコむ……。

 ペニちゃんは薄いイエローのキャミソールとデニムのミニスカート。
 黒いカジュアルブーツはスカートとマッチしてる。
 可愛い私服だなぁ……シンプルなのが似合うのって羨ましい……。


その10へ




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【2008/08/25 20:59】 | 何でも屋
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名無しさん
ツンの可愛さを楽しむ話ですねコレは


名無しさん
ツンどんだけ細いんだwwwwwwwwww



ツンかわいいよツン


名無しさん
いや、ペニサスのが好きなんだが………
ペニサスはもらっていきますねww


名無しさん
じゃあ僕はどっくん('A`)をもらっていきますねw


名無しさん
ツンもペニもシューも可愛いね
何でも屋の魅力の一つだ


名無しさん
ツンっぽくはないが、可愛いので問題ない
もっとやれ

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ξ;゚⊿゚)ξ「や、これは……」

('、`*川「ぜーったい似合います! 間違いないです!」

ξ;゚⊿゚)ξ「でもほら、高いし……」

('、`*川「どうせドクオが払うんですし」

ξ;゚⊿゚)ξ「や、でも遠慮なく高いの選んじゃうのは、ちょっと……」

('、`*川「じゃあ割り引いてもらいましょ」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……」

 知り合いと思しき店員さんを呼んで、値引き交渉を始めるペニちゃん。
 終始フレンドリーな空気で……なんか、あっさり値引き通っちゃったみたいだけど……。

('、`*川「2,000円引いてくれるそうです。これで大丈夫!」

ξ;゚⊿゚)ξ「……あ、うん……」

 ……本当の問題は、値段じゃなくて、水着のデザインにあったんだけど……。
 でも、頑張って値引いてくれたから、もう何も言えない……。

 表現するのも恥ずかしいようなデザインの水着を買って、私は頭を垂らし気味のまま事務所に帰った。
 明後日、これを着るなんて……想像もできない……。
 家で着ても恥ずかしいくらいなのに、海でなんて……わぁぁ……。

ξ; ⊿ )ξ(明日も、コレだしなぁ……)

 ペニちゃんが持ってきてくれた制服を、クローゼットの中に収納した。
 デザインの可愛さは、私が通ってた高校のものとは、比べものにならないくらいだけど……。
 でも、この歳になって制服は、やっぱり恥ずかしい……。

ξ;゚⊿゚)ξ(っていうかスカート短い!)

ξ;゚⊿゚)ξ(最近はこんなもんなの……? うわぁ……)

ξ;゚⊿゚)ξ(お嬢様学校なのにこの短さ……ありえない……)

 最近の女子高生の乱れを嘆きながら、そして思案しながら。
 私は、翌日を迎えるべく、眠りに就いた。


 そして、9月25日、土曜日。
 朗らかな憂鬱を抱えたまま、私は6時30分に目を覚ました。

 依頼の日にこんなに気分が沈むことなんて、滅多にないんだけど……。
 とりあえず朝のシャワーを浴びてから、朝食の準備を始めた。

ξ゚⊿゚)ξ「リン、食べないの?」

 目玉焼きを焦がさないように気を配りながら、愛猫へと目を向けた。
 いつもは一緒に朝食を摂るリンが、今日は口をつけようともしない。
 うーん……やっぱ買ってきたエサを袋開けて放置、は食べにくいのかな……。

 仕方なくエサ箱に移してあげると、渋々食べ始めた。
 あ、相変わらず可愛くない……。
 なんで「これくらい当然だろ」って顔するのよ……。

 ベーコンを添えて目玉焼きを平皿に移し、白いご飯を茶碗に盛った。
 日によって気分が変わるけど、最近の朝は和食かなぁ。
 お味噌汁もちゃんと出汁とって作りたいけど、面倒だからインスタント……あんまり美味しくない。

ξ゚⊿゚)ξ「ふー……」

 お味噌汁の熱で火照った体は、扇風機の冷風ですぐに冷やされる。
 ちょっとだけ汗を掻いちゃった顔を、タオルで拭って……。

ξ゚⊿゚)ξ「……さて、と……」


その9へ




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【2008/08/24 20:05】 | 何でも屋
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名無しさん
支援

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('、`*川「ま、制服は私が用意します」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、アテがあるの?」

('、`*川「中学のときのツレに、一人だけセント学院行ったのが居るんで」

(;'A`)「あ、ありがとう」

('、`*川「んで、土日に遊ぶって話だけど、予定とかは話したの?」

('A`)「あ……うん……えっと……」

('A`)「土曜は制服のまま、街をテキトーにブラブラして……」

('A`)「……日曜は海に……」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、海!?」

 もしかして、水着!?
 そ、それはちょっと予想外だ……。

('、`;川「うわー……妄想キモイ……」

(;'A`)「ごめんなさい……」

('、`*川「ツンさん、水着は?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……多分、ない……」

 この事務所に来てから、海とかプールとかには、一回も行ってないし……。
 実家に帰ればあるかも知れないけど……。

ξ ⊿ )ξ(……実家は……)

 ……サイズ、合わなくなってるかも知れないしね、うん。
 実家に帰る案は却下。

 うーん、でもどうしよう……。

('、`*川「うーん……アタシのじゃ多分合わないですよね……」

ξ゚⊿゚)ξ「だと思う……」

(;'A`)「ひ、必要ならオカネは出します!」

('、`*川「当たり前じゃない、そんなの」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うーん……」

 依頼を遂行する前にお金を貰うのは、主義に反するけど……。
 でも、今回の場合は仕方ないのかな……。

('、`*川「あ、じゃあツンさん、明日一緒に買いに行きましょ。面白そう」

ξ゚⊿゚)ξ「うーん……そうだね……水着ないとどうしようもないし……」

(;'A`)「すみません……」

 結局この日は、ドクオくんの住所や携帯番号なんかを聞いて、終わった。
 もう20時過ぎてたしね。

 ペニちゃんは早速、セント学院高校に通ってるらしい子に連絡取ってた。
 制服はオッケーみたい。
 ダメだったら着なくて済んだのに……とちょっと思ったのは秘密。

 翌日は9月24日、金曜。
 ペニちゃんは学校が終わったらすぐに来てくれた。

('、`*川「知り合いがやってるショップにまだ水着残ってるみたいです」

ξ゚⊿゚)ξ「今年は暑いから、まだ売れるのかな?」

('、`*川「在庫処分かも。ま、とにかく行きましょ」

 人脈、いっぱいあるんだなぁ……なんて感心しながら、私は水着を選んだ。
 なるべく露出が少ないものを……と手に取ると、問答無用でペニちゃんがそれを元に戻す。

 そして……スク水以外の経験がほぼない私に、難易度ハードな水着を渡してくる……。


 その8へ




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【2008/08/23 21:09】 | 何でも屋
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名無しさん
ξ゜⊿゜)ξかわいいなw


名無しさん
ツンカワユス


名無しさん
スク水以外の経験がない…だと……


名無しさん
米1
ラwwwwリwwww目wwww


名無しさん
実家に帰りたくないんだろうか?

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('、`*川「……ってかそれって、別にツンさんじゃなくても良くない?」

 未曾有の依頼に対して、先にリアクションを見せたのはペニちゃんのほうだった。

('、`*川「なんならアタシやったげよっか?
     ナオ君と付き合い始めたのは昨日だから、まだウチの学校じゃ誰も知らないはずだし」

ξ゚⊿゚)ξ「……でも、それだとクラスで大変なことにならない……?」

('、`*川「アタシは別にいいですけど。ドクオに酷いこと言われてフラれたってことにしますから」

(;'A`)「……いやいやいやいや……」

('、`*川「あ、でもダメか……けっこう前からウソついてるんだとしたら、私じゃおかしい……」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうだよね……シンタ君と付き合ってた時期と被るもんね……」

(;'A`)「……っていうか、他校の人ってことにしてあるから……」

('、`;川「メンドくさっ」

(;'A`)「だ、だって……そうしないとバレる……」

ξ゚⊿゚)ξ「どの学校にいるって設定なの?」

('A`)「……セント学院高校……」

ξ゚⊿゚)ξ「あのお嬢様学校?」

('、`*川「ウソだって言ってるようなもんじゃん。
     あそこの女がアンタみたいなの相手にするわけないのに」

(;'A`)「……なんか、見栄張りたくて……」

ξ゚⊿゚)ξ「セント学院かぁ……うーん……」

 私が懸念したのは『制服』だった。
 ペニちゃんの高校なら、ペニちゃんから借りればいいけど……。
 セント学院高校となると……困ったな……。

 ……って、あっ!

ξ゚⊿゚)ξ「土日だっけ。じゃあ、別に制服は要らない?」

('A`)「……いや、要ります」

 え、なんで……?

('A`)「彼女の部活が終わったあとにデートするって言っちゃったんで……」

('、`;川「どこまでメンドイのよアンタ。バカじゃないの?」

(;'A`)「制服デートに憧れてたから……」

ξ;゚⊿゚)ξ「困ったな……セント学院の制服なんて、そうそう手に入らないよ……?」

 っていうか、なんか依頼を受ける流れになっちゃってるけど……。
 いいんだろうか、私。

 好きな人も、いるのに……。
 依頼とは言え、デートなんて……。

 だいたい……21歳にもなって制服なんて……。
 は、恥ずかしすぎる……やだなぁ……。


その7へ




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【2008/08/22 23:54】 | 何でも屋
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名無しさん
なんかツンというよりしぃって感じがする
でもこんなツンも好きです///

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('A`)「クラスでは、いつも四人で固まってるんですけど……僕以外の三人には、彼女がいて……」

('A`)「……僕だけ、彼女がいなくて……でも、居ないって言ったらバカにされるから……」

('A`)「……つい、俺も彼女いるんだ……ってウソを……」

('、`;川「は? バカじゃん。そんなウソに何の意味があんの?」

(;'A`)「い、意味はないけど……でも、なんか言えなくて……」

('、`*川「何それ。彼女いないことってそんなに恥ずかしい?
     アタシは彼氏いなかったら居ないって堂々宣言してるけどね」

('A`)「……それは、誰かと付き合ったことあるからだよ……経験ないと言いにくいもんで……」

('、`*川「ふぅん。アタシは付き合ったことないときでも普通に言ってたけど」

(;'A`)「……そ、それは中学んときの話でしょ……?
    高校生にもなって付き合ったことないのが恥ずかしいんだって……」

('、`*川「別に、そんなのいっぱいいるじゃん。アンタだけじゃないじゃん」

(;'A`)「で、でも、周りの三人はみんな彼女いるし……」

('、`*川「ってかあの三人、彼女いるんだ……知らなかった。なんかウザそー」

(;'A`)「毎日、彼女自慢されて……最初は笑ってたけど、段々辛くなってきて……。
    次第にバカにされるようになって……だから、つい、この前彼女ができたって言っちゃって……」

('、`*川「まぁ、そりゃバカなアイツらも悪いんだろうけど……でもねぇ」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと待って」

 なんか、私を置いてけぼりにして、あーでもないこーでもないと言い合ってるけど……。
 依頼を受けるのは私なんだから、放置しないで……。

ξ゚⊿゚)ξ「それで、何にお困りなんですか? 嘘がバレそう、とか……?」

('A`)「……はい、そうです……」

('、`*川「あちゃー」

(;'A`)「土日にデートするんだって言っちゃって……そしたら、どんな彼女か見にいくとか言いだして……」

('、`*川「キャンセルされたって言えば? あるいは、フラれたとか」

(;'A`)「そ、そんなのすぐ嘘だってバレる……」

ξ;゚⊿゚)ξ「どんな嘘であれ、発覚するとマズイ……ということですか」

('、`*川「謝っちゃいなよ、もう。それが手っ取り早い」

(;'A`)「……それでアイツらが離れてったら、と思うと……怖い……」

('、`*川「アンタのせいじゃん」

(;'A`)「わ、分かってるよ。だから、こうして何とかしようと、ここに……」

ξ゚⊿゚)ξ「え? "何とかしようと"……?」

('A`)「……土日だけでいいんです……彼女がいる、ってことをアイツらに示せれば……」

 ……私の直感によりますと……。
 なんだか、とっても恥ずかしい依頼に、なるような……。

 そんな気がする……。

('A`)「何でも屋さん! お願いします! 今週の土日だけ、僕の彼女になってください!」

ξ; ⊿ )ξ(や、やっぱり――――!!)







  ≪ 第2話 ~ 三年ぶりの制服と私 ~ ≫









その6へ




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【2008/08/21 22:35】 | 何でも屋
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名無しさん
ツンかわいいなwww


蒸発した名無し
これはペニちゃんが割ってはいる予感

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ξ゚⊿゚)ξ「初めまして、ツンと申します」

(;'A`)「あ、あの、ドクオです」

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオさん、本日はどのような」

('、`*川「何の用? 興味あるなー」

ξ;゚⊿゚)ξ「ペニちゃん……」

('、`*川「いいでしょ? ここにいても。なんか役に立つかもだし」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも、お客さんの依頼内容は聞かせられないから……」

('、`*川「えー。いいじゃん。いいでしょ? ね、ドクオくん?」

 わ、さっきまで『ドクオ』だったのに……。
 くん付けにするあたりが、なんか、怖いよペニちゃん……。

(;'A`)「え、え? あ……」

('、`*川「いいよね……?」

(;'A`)「は、はい!」

ξ; ⊿ )ξ(うわぁ……)

 半分……いや、七割か八割くらい、脅しだ……。
 うーん……どうしよっかな……。

 でも、確かにペニちゃんが居てくれたほうが、いいような気はする……。
 ドクオくんも、一応容認してるし……ここは、うん……。

ξ゚⊿゚)ξ「では……依頼内容を、お話しください」

 ペニちゃんを隣に座らせたまま、話を聞くことにした。
 高校生の男の子からの依頼なんて、全然、想定もしてなかったけど……。
 どういう依頼内容なのかは、最初から興味があった。

(;'A`)「……あ、あの……」

ξ゚⊿゚)ξ「はい」

(;'A`)「……た、助けてください!」

 初めてハッキリ聞き取れた声は、先日の、シューちゃんからのメールを連想させた。
 あのときほどの驚きと焦りは、もちろんないけど……。
 でも……助けてください、って……?

(;'A`)「実は、嘘なんです」

ξ;゚⊿゚)ξ「はい?」

(;'A`)「う、ウソをついちゃったんです……友達に……」

 そこまでを言ったあとのドクオくんは、口も滑らかだった。


その5へ




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【2008/08/20 21:43】 | 何でも屋
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名無しさん
ほうほう

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('、`*川「お客さん? じゃー帰ります」

ξ゚⊿゚)ξ「ゴメンね、ペニちゃん」

('、`*川「いやいや、今日もありがとでした」

('、`*川「……あ、そういえば」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

('、`*川「前に言ってたストーカーは、もう捕まえました?」

 こっそり耳打ちするみたいな声でペニちゃんは言う。
 別に隠すことじゃないのに……。

ξ゚⊿゚)ξ「いや、まだだよ……っていうか、ストーカーじゃないし、捕まえたりもしないし……」

('、`*川「そーなんですか。でも、なんかメチャクチャ怪しかったんでしょ?」

ξ゚⊿゚)ξ「らしいけど……でも、細かいことは全然分かってなくて……」

('、`*川「なんか分かったらアタシにも教えてくださいね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、今日はありがとうございました」

('、`*川「ありがとうございましたー……っと……」

('、`*川「……あれ?」

 二階にある事務所の階段を昇る音が、止まった。
 ペニちゃんが扉を開けた先に立っていたのは、少し小柄で、若い男の人。
 ……っていうか、高校生?

(;'A`)「……え?」

('、`*川「ドクオ? あんた、何やってんの?」

(;'A`)「え、え、え?」

ξ;゚⊿゚)ξ「なに? 知り合い?」

('、`*川「毎日顔合わせてますよ。同じクラスですもん」

ξ;゚⊿゚)ξ「うそっ……」

(;'A`)「な、え、うそ……あの……」

(;'A`)「……し、失礼しました!」

 くるりと背を向けて、扉を閉めかけた。
 そう、閉めかけた。

 閉められなかったのは、ペニちゃんが扉を抑えてたからだった。

('、`*川「なーんでアタシを見て逃げんのよ、ムカつく」

(;'A`)「ち、ちが」

('、`*川「違わないでしょ。さっさと入りなさいよ、ホラ」

(;'A`)「い、いや、だから」

('、`#川「ウザい! 早く入れ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ……!!」

 肩を掴んで、ひょいっと室内に引きずりこむペニちゃん。
 ……女の子にあんな軽々引っ張られるなんて……確かに痩身だけど……。

 観念したように肩を窄めながら、ソファーに腰を降ろす男の子。
 えーっと……ドクオくんだっけ?

 シューちゃんが淹れてくれたお茶を、ちょびちょび啜りながら、ドクオくんは伏し目がちにこっちを見る。
 うーん……思春期特有の照れ、みたいなのがある気がするなぁ……。


その4へ




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【2008/08/19 23:07】 | 何でも屋
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名無しさん
ドッくんきたあああ


名無しさん
ほのぼのの中のwktkが堪らんね

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('、`*川「プラダの新作欲しいなー、誰かに買わせよっかなー」

ξ;゚⊿゚)ξ「こらこら」

('、`*川「冗談ですって、ちゃんと自分のオカネで買います」

ξ゚ー゚)ξ「うんうん」

 まだ、ちょっと抜けきってないかな。
 でもまぁ、いっか。
 そんなことを考えながら、私はまたダージリンに口をつけた。

 最初の依頼のときは、敬語なんてまったく話せなくて、いかにもな『イマドキの女子高生』だった。
 二回目に宿題の手伝いを頼まれたときも、三回目に学校までの送迎を頼まれたときも、同じ感じ。

 私は、『イラっ』ときたりとか『ムカっ』としたりとか、そういうのはなかったんだけど……。
 ただやっぱり、自分より年上の人には、敬語を使う癖があったほうがいいかな、って。
 そう思ったから、ペニちゃんには何度も言って説得した。

ξ゚⊿゚)ξ「だからね、その人を敬ってるかどうかは問題じゃないの。トラブル回避の手段っていうのかな……」

('、`*川「わっかんなーい。相手がタメ口を気にするかどうかによるじゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「タメ口を気にする人はいても、敬語を気にする人は滅多にいない。だったら敬語を使ったほうが無難でしょ?」

('、`*川「……なるほど……」

ξ゚⊿゚)ξ「慣れないうちは大変かも知れないけど、将来働き始めたら絶対必要になるから。ね?」

('、`*川「……分かった、頑張ってみる」

 お世辞にも勉強ができる子とは言えない。
 言えないけど、素直で、納得したら受け入れて自分の主張を変えられる。
 それは下手に賢くて意地張る人よりよっぽどいいんじゃないかな、って私は思う。

 今でもときどき、おかしな敬語になるときがあるけど……。
 でもちょっとずつ、改善されてってるのは、嬉しいな。
 なんか学校でもバイト先でも褒められてるらしくて、本人もそれは喜んでた。

 ついでに元の顔が分からないくらいだったメイクも、弱くするように勧めた。
 こっちは案外素直で、『分かった』の一言で話が終わっちゃった。
 バシバシのメイクは単に周りで流行ってたからやってただけみたい。

 軽めのメイクを初めて見たときは、驚いたなぁ……。
 キツかったころより明らかに可愛くなってて……。
 私が男だったら、すれ違うときに振り返ってると思う。

('、`*川「なんかメイク変えてから、周りの男がウザイ」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

('、`*川「やたら寄ってくるし、携帯の番号聞かれるし……」

 そんなことをさりげなく愚痴ってたあたり、どうやら男子高生も私と同じ感想を抱いたみたい。
 明らかに可愛くなった、ってことに気付いてないのは、たぶん本人だけかな?
 そういうとこがまた可愛かったりするんだけどね。

lw´‐ _‐ノv「ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「ん? シューちゃん?」

lw´‐ _‐ノv「お客さん、来たみたい。もうすぐ上がってくる」

 助手のシューちゃんが、外から帰ってきて、ぼそっと教えてくれた。
 別に秘密にすることじゃないんだけど……。
 多分、ペニちゃんにも聞こえてるし……。

ξ゚⊿゚)ξ「うん、ありがと」

lw´‐ _‐ノv「ふぁーい」

 シューちゃんは眠そうに眼を擦りながら、奥に消えてった。
 多分、お茶を淹れてくれるんだと思う。気が利く子だからね。
 ボーっとしてるように見えて、案外鋭いし……。

 そうそう、鋭いと言えば……。


その3へ




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【2008/08/18 23:33】 | 何でも屋
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名無しさん
このお話ほのぼのしてて好きです
でもツンのツン成分がないww


名無しさん
シュー無事だったのか

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 事務所の向かいに立つビルは、方角で言うと東に建ってる。
 だから爽やかな朝の光を遮って、私は毎日女々しい恨み節を吐いてるわけだけど……。

 夕方になると特に光を遮断することもなく、むしろ夕日を浴びてキレイなくらい。
 窓ガラスひとつひとつが、夜空の星みたいに輝きだす。

 直射じゃないから、事務所に入る光も柔らかかったりして……。
 この時間にお客さんと話すと、自然と口調や気分も穏やかになってることに気付く。

('、`*川「今日もウチの担任、やったらアタシに話しかけてくるんですよー」

ξ゚⊿゚)ξ「視線は?」

('、`*川「もちろん胸だの脚だの……顔見て話せって心の中で言っときました」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、ニコニコしてて成績5もらえるなら美味しい気もするな~」

('、`*川「いや、あいつの脂テカテカな顔と真珠頭を見たらツンさんもそんなこと言えないです」

ξ゚⊿゚)ξ「そんなにかぁ……」

 ダージリン・セカンドフラッシュの香りが、口から入って鼻へと抜けていく。
 カップを置いてフォークを手に取り、今度はチョコレートムースケーキを頬張った。
 うーん、思わず顔が綻ぶ美味しさ。

ξ゚⊿゚)ξ「彼氏に言ったら? シンタ君だっけ?」

('、`*川「あ、今はナオ君です」

ξ;゚⊿゚)ξ「また変わったの? 最短記録更新?」

('、`*川「いやいや、三日だから最短記録よりは一日長かったんですよ」

ξ;゚⊿゚)ξ「充分早いと思うけど……」

('、`*川「だってシンタのやつ、家行ったら無理やり抱きついてきたんですもん。ありえなーい」

ξ゚⊿゚)ξ「イヤだったの?」

('、`*川「イヤでした。そういうつもりじゃなかったし」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、付き合って三日じゃちょっと早いね……」

('、`*川「いや、別にそういうわけじゃないんですけどね」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、そうなんだ……」

('、`*川「それより今回の新作ケーキどうです? おいし?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん。美味しい」

('、`*川「てんちょに伝えときます。ツンさんが美味しいっていうと売れるんで」

ξ;゚⊿゚)ξ「量を多く作るってこと?」

('、`*川「ですね、はい」

ξ;゚⊿゚)ξ「責任重大だなぁ……」

('、`*川「率直に言ってくれればオッケーです」

 遠慮なくソファーの中央に座り、程よい肉付きの脚を組み換える女子高生。
 彼女は私が初めて依頼を受け付けた、記念すべきお客さん。
 ペニサス伊藤、私はペニちゃんって呼んでる。

 この何でも屋で、彼女は圧倒的な依頼数を誇る超常連さんだったりする。
 依頼書を数えてみないと分からないけど、多分100は軽く超えてるかな?
 最初の『携帯探し』以来、週に二度か三度のペースで、こうやって学校帰りに事務所に来てくれる。

 依頼料はケーキ一個。
 依頼内容は『悩み相談』。

 ま、一時間か二時間くらい雑談して終わるんだけどね。
 そんな時間を、私は楽しませてもらっちゃってる。


その2へ




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【2008/08/17 21:38】 | 何でも屋
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名無し
jkktkr
そして更新ktkr


名無しさん
シューはどうなったの?


名無しさん
米2
これからの展開を聞くなよ


名無しさん
『てんちょ』


萌えた('∀`*)

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おかげ様で当ブログはめでたく一周年を迎えました
この一年間、度重なる訪問や多数のコメント・メールをいただき、誠にありがとうございました

……まぁ、本当の一周年は8月3日だったんですけど……
うっかりすっかり忘れてて、コメントいただいて初めて気づくという体たらく
まぁ、ともかく一年が経過しました

ブログを始めてからの一年は……
うーん、延々アルファ投下してましたねー
その割には50話くらいしか進んでないのが悲しいというか、申し訳ないところですが……

来年の二周年記念のときまでに、アルファが終わっているかどうか
怪しいですねー……
できれば今年中に終わらせたいとこですが……

頑張ります



というような話をした直後でチグハグかも知れませんが、
移動時間などに携帯でカチカチと書きためてきた、
『ξ゚⊿゚)ξツンは何でも屋を営んでいるようです』の第2話が一応仕上がりました

この話も完結まで持っていけるかどうか全然分かんない状態ですが、
とりあえず話は進めます
また前回のように、小分けにして毎日更新でやっていこうと思います

第1話よりちょっと長めですが、お付き合いいただけたら嬉しいです

更新は早速、今日の夜頃から開始させていただきます
よろしくお願いします



【2008/08/17 14:16】 | 雑記
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名無しさん
一周年おめでとう。
応援してます。


名無しさん
おめでとうございます!
いつもwktkするお話を読ませていただいてありがとうございます。これからも支援してます。頑張って下さい。


名無しさん
ぶっちゃけ忘れてると思ってたぜwww一周年おめでとう

今日からまたwktkな日々が始まるのか、何でも屋大好きだよ楽しみだよ


名無しさん
おめでとうございます!

いつも楽しみに読ませていただいてます!
次の更新もwktkしながら待ってます☆


名無しさん
おめでとう。
これからもちょくちょく見に来るよ


名無しさん
おめでとうございます\(^o^)/

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