◆azwd/t2EpEによる雑記です。 自由気ままに書いてみます。
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('、`*川「しかしドクオのやつ、あっさりオッケーの返事しましたね」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、断る理由がないだろうし……ミセリちゃんのこと、いいなーって思ってたみたいだから」

('、`*川「ま、そうですね。ミセリ可愛いですし」

ξ゚⊿゚)ξ「二人が幸せそうだから、それが何よりだよ」

('、`*川「ですね」

('、`*川「……あ、そういえば」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

('、`*川「なんか、ドクオの三人目のツレがツンさんの知り合いって聞きましたけど……。
     それってなんだったんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「……あー、えっとね……」

ξ゚⊿゚)ξ「……私が以前、受けた依頼の、対象者っていうか……あんまり細かいことは話せないんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「簡単に言うと、知りあいの弟、かな?」

('、`*川「弟、ですか」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。だからまぁ、あっちは私のこと知らなかったはず……私は、知ってるけど」

('、`*川「なるほど。でもそりゃー、焦りますね」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん、だって……」

 ……ドクオくんの彼女、って設定が伝わっちゃうかも知れなかったから……。
 もちろん、お兄ちゃんのほうに、ね。

 それは、私個人としては、最悪の展開だった。
 依頼を受けてる身だから、仕方ないんだけど……。
 だからあのときは、目眩がするような感じだった。

('、`*川「ま、何事もなくて良かったですけど」

ξ゚⊿゚)ξ「うん……それが何より」

 ペニちゃんは、暗くならないうちに家に帰って行った。

 結局、ドクオくんからは依頼料を貰わなかった。
 夜に電話がかかってきて、払いにいきますって言われたけど、気持ちだけってことで。
 昨日と今日に奢ってもらったぶんだけで、もう、充分すぎるくらい。

 だけど、ドクオくんともまた、何かの縁で会うような気はしてる。
 気がするだけ、かも知れないけどね。
 そのときこそキッチリ仕事を成し遂げたいところ。

ξ゚⊿゚)ξ「ふー……」

 昨日の水着をクローゼットの奥深くに封じ込めて、片付けは終了。
 また着る機会はあるのかなぁ……。
 ……今度は、彼氏と一緒のときに着たいかな、なんて。

 そんなの居ないけどねっ。
 ふーんだ。

 いいもん、私にはシューちゃんがいるから。


その46へ




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【2008/09/30 23:21】 | 何でも屋
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名無しさん
「あの子」と「ぉ」は兄弟か?


名無しさん
ユリー


名無しさん
俺がいてるぜ!


名無しさん
「3人目のツレ」って言い方ちょっと不自然じゃね?

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ミセ;゚ー゚)リ「こんにちはー……」

('A`)「あ、ミセリ……来てたんだ……」

ミセ*゚ー゚)リ「うん……お礼言おうと思って」

 なんかもう、普通に恋人しちゃってる感じ?
 結局、今日にもう返事したのかな。
 だとすれば、良かった良かった。

 で、なんでか分かんないけど、ミセリちゃんは私にお礼を言ってくれた。
 ミセリちゃんからすれば、偽彼女だった私は疎ましかったんじゃないかって気もするんだけど……。
 でも、重要なのはやっぱり、ウソを打ち明けるキッカケを私が作ったことだったみたい。

ミセ*゚ー゚)リ「だって、そうじゃなきゃ……私、告白できませんでしたから……」

('、`*川「それはまぁ、そうだよね。彼女いるんだったら告白しないよね」

ミセ*゚ー゚)リ「あぁいう形でウソを突き通そうとしてたのは、ダメだと思いますけど……」

(;'A`)「うっ……ごめんなさい……」

ミセ;゚ー゚)リ「あ、でもほら、私も勝手に尾行したりして……お互い様かなって……」

 ミセリちゃんが許してあげてくれるんなら、私としては、嬉しいことだった。
 一番引っかかってたのは、そこだったからね。

('、`*川「そーいや昨日、好きになったのは球技大会って言ってたけど、あれってバスケのだよね?」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、うん」

('、`*川「やっぱそこだったかー。当たってましたね、ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「だねー……」

 誰か女の子が尾行してきてるってことに気づいたとき、ペニちゃんには心当たりを探してもらった。
 『ドクオくんが女の子に好かれるようなことがあったかどうか』っていう心当たり。
 そのときペニちゃんは、『もしかしたら球技大会かも』ってことを教えてくれた。

('、`*川「確かに、あのときのドクオは輝いてた。唯一と言ってもいいくらい」

ξ;゚⊿゚)ξ「こ、こら」

(;'A`)「や、ホントのことですから……」

ミセ*゚ー゚)リ「……でも、ホントにカッコ良かったんですよ?」

ミセ*゚ー゚)リ「相手は3年生で、身長高い人ばっかりで……バスケ部の人もいたのに。
     ドクオくん、次々にディフェンスかわしてゴール決めて……。
     大接戦だったんですけど、残り5秒で逆転のスリーポイント決めて……あのときは本当に」

 そこまで語って、ミセリちゃんは顔を真っ赤に染めた。
 思わず熱が入って、語りすぎちゃったことが恥ずかしくなったみたいだった。
 うーん、可愛いなぁ……。

ミセ;゚ー゚)リ「わ、私そろそろ行きますね」

('A`)「あ、俺も……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

 二人とも、お幸せに。
 そう言おうとしたけど、ちょっと恥ずかしくて、やめた。
 言わなくてももう、充分幸せそうだしね。

 手をつないで事務所を出てくところが微笑ましかった。
 やっぱり、幸せそうなのはいいなぁ、なんて思いながら見つめていた。


その45へ




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【2008/09/29 20:51】 | 何でも屋
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名無しさん
こんなのドクオじゃない…ッ


名無しさん
ドクオちんこもげろ


名無しさん
ドクオは仲間だと思ってたのに(´;ω;`)


名無しさん
ドクオなんかバスケやってるとき紐につまづけ!


名無しさん
俺もバスケやってればなぁ…

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('、`*川「だって、引っ叩いたのは、あの展開を望んでたからじゃないんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「……え?」

('A`)「僕もそう思ったから、全部打ち明けたんですけど……」

 つまり、二人の言い分はこういうことだった。

 私はドクオくんの依頼に釈然としないものがあって、ずっと『真実を打ち明けるべき』と考えていた。
 で、ドクオくんが暴走してキスを迫ってきたときに、もう耐えきれなくなった。
 だから引っ叩いて、『ちゃんとホントのこと言いなよ』って意味のことを言った。

 ……そういう解釈だったみたい。
 だけど……。

('、`*川「だからアタシも、打ち明けるように促したんですけど……」

('A`)「『彼女にしたつもり?』ってのは、そういう意味だったんじゃ……?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ち、違う!」

 かくかくしかじか、とりあえず私がどう考えてたのかを二人に伝える。
 私としては、ウソをつきつづけるのは、良くないとは思ってたけど……。
 でも、ドクオくんの体裁を考えて、ウソがウソにならない形を作ろうとした。

('、`;川「あ、そういうことだったんですか……」

ξ; ⊿ )ξ「うん……でも結局、私の行動に意味はなかったことになるし……」

('A`)「……や、それは違います」

 ドクオくんの顔が、まるで試合直前のスポーツマンのようになった。
 キリっとしてて、ちょっと心臓が鼓動するような、そんな表情。

('A`)「意図はどうあれ、ツンさんは僕が間違ってたことを教えてくれたんです。
   僕はそれに気づけたんです。あのビンタで目が覚めました。
   騙そうとしてたのは良くなかったし……」

('A`)「みんなは、許してくれたけど……でも、浅はかだったと思います。
   ツンさんには、申し訳ないです。僕の依頼に沿う形にしてくれたのに、ダメにしちゃって……」

('A`)「だけど、ミセリと付き合うことになったのも……ツンさんが、依頼を受けてくれたからです。
   みんなの前で、ホントのことを打ち明けて……だからこそ、障害は全部消えてくれたんです。
   ウソをついたままミセリと付き合うわけにはいかなかったですし……バレる形としては、最悪でしたけど……」

('A`)「でも、最低にカッコ悪いとこがもう、全部出て……それを、みんなが許してくれたんで……。
   だから本当に、ありがとうございました」

 洪水のように流れて、私の心に注ぎ込まれる。
 感謝の、言葉。

 私はいっぱい反省しなきゃいけない。
 今回の依頼は、失敗ばっかりで、ドクオくんにはホント、申し訳ない限りで……。

 だけど、ありがとうって言ってもらえたことは、素直に嬉しかった。

('、`*川「ま、結局は結果オーライですよね」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうなるのかなぁ……」

('、`*川「取った行動はみんなダメダメでしたけど、結局、収まりましたから」

('、`*川「ねー、ミセリ」

 扉の向こうに、気配を感じた。
 急に名前を出されて、ビクっとしたんだと思う。

 あ、そっか、だからペニちゃんは、事務所の外で話を聞いてたんだ……。
 ミセリちゃんが居たからか。


その44へ




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【2008/09/28 20:35】 | 何でも屋
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名無しさん
ほほ~う(^O^)


名無しさん
ドクオはしにさらせぃ^^


名無しさん
ペニサスがミセリを騙って走り書きで手紙を出してミセリ宅へ誘い込むんですね、わかります

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 だけどそれは、今まで異性にあまり触れたことがないからこその感情。
 一時的な、憧れに触れたから生まれた、ってだけの好意。

 それが残りつづけることを、ちょっとだけ心配してた、けど。
 でも、問題なかったみたいだ。

(;'A`)『その……今はまだ、ちょっとよく分かんない……から、すぐに返事できない、けど……』

ミセ*゚ -゚)リ『うん……』

(*'A`)『……でも……ミセリさんのことは、可愛いと思ってたし……明るい人だと思うし……』

ミセ*゚ー゚)リ『そこまで言ってくれるなら、今すぐじゃなくてもいいよ。私、待ちます』

(*'A`)『う、うん』

 実質、オッケー出したみたいなもんだと思うけど、とりあえず保留みたい。
 まぁ、とりあえずは良かった、かな。

 またもや二日間に及ぶ依頼だったけど、これにて、一件落着。
 めでたし、めでたし。


 ――――なーんて、そんな都合のいいことには、もちろんならないわけです、はい……。



~~翌日~~

ξ; ⊿ )ξ「ホンッッッッッットにゴメンなさい!!!」

 顔を、上げれなかった。
 ドクオくんの顔を、直視できなかった。

ξ; ⊿ )ξ「あ、あんなに思いきり引っ叩いちゃって……ホントにゴメンなさい!!」

(;'A`)「や、あの……」

ξ; ⊿ )ξ「は、腫れてるよね……口の中とか、切れたりしたよね……?」

(;'A`)「確かに、そうですけど……」

ξ; ⊿ )ξ「ゴメンなさい! 治療費はもちろん出します!」

 昨日、砂浜で豪快に頬を叩いちゃった愚かな私。
 結果的に、あの行動には何の意味もなかったわけで……。
 文字通り、ただドクオくんを傷つけただけだった。

ξ; ⊿ )ξ「もちろん依頼料はいただきません! ホントにすみませんでした!」

(;'A`)「いや、だから……」

ξ; ⊿ )ξ「ご迷惑おかけして本当に」

(;'A`)「ちょっと待って!! ってば!!」

 ドクオくんの大声に驚いて、思わず顔を上げる。

(;'A`)「あの……何を謝ってるのか、全然分かんないんですけど……」

ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」

 そこで、事務所の扉が勢いよく開いた。
 向こうにいたのはペニちゃん。

 チャイムなしで入ってくるのは初めてじゃないかな?
 って、そんなことはどうでもいいんだけど……。

('、`;川「ツンさん、アタシもよく分かんない」

ξ;゚⊿゚)ξ「何が?」

('、`;川「話、聞かせてもらってたんですけど……」

 なんで隠れるようにして聞いてたんだろう?
 って疑問も、まぁどうでもいいといえば、どうでもいいんだけど……。
 ちょっと気にかかるところ。


その43へ




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【2008/09/27 20:56】 | 何でも屋
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名無しさん
ξ; ⊿ )ξ「私は一向に構わんッッッッッッ!!!」


名無しさん
相変わらずツンがカワユス

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 私がミセリちゃんの尾行に気づいたのは、昨日、シネコンに向かってた途中だった。
 曲がり角を曲がったとき、多分、見失わないように慌てて三人は後ろを追ってきた。

 走れば必ず大きな音が立つ。
 そのとき、明らかに一つだけ、高音が混じってた。

 あれはローファーの靴音だった。
 そのあとのゲームセンターで、ドクオくんの友達の靴を確認したけど、二人ともスニーカーだったから、間違いない。
 女の子がいる気がするっていうのは、私の勘も混じってたけど、確信に近かった。

ミセ*゚ -゚)リ『……ドクオくん、好きです』

ξ;゚⊿゚)ξ(わっ!!)

 び、びっくりした!
 突然すぎだよ……!

 でも、私には情景が見えないから、突然に感じたのかも?
 ……あ、違う。やっぱ突然だったんだ。
 ドクオくんの反応がない。

(;'A`)『……え……?』

 やっと返ってきた言葉は、生返事に近かった。
 だよね……そりゃー、びっくりするよね。
 突然の告白だもんね……。

 でも、それしかありえない。
 わざわざドクオくんのデートの後をつける、なんて。
 ちょっとやりすぎな気もするけど……でも、好きじゃなきゃありえない行動。

ミセ*゚ -゚)リ『球技大会のときから……ずっと、好きで……』

(;'A`)『え、え、え?』

ミセ*゚ -゚)リ『後をつけてたのは、ダメなことだったと思うし、私も反省してます……。
     でも……返事、聞かせてもらえますか……?』

 結局は、それぞれみんな、幼かったんだよね。
 もちろん、私も含めて、なんだけど。
 唯一冷静でありつづけたのは、ペニちゃんくらいなのかな。

 みんな、恋愛感情が絡んでたから、冷静じゃなかった。
 そういう風になるのって、私にもよく分かる。
 恋愛は理屈が通らないもん(荒巻組長談)。

 ま、みんながそれぞれ、思い思いの行動を取ったから、こんなにややこしくなっちゃったわけだけど……。
 でも、まぁ、悪くはないはずだよね。
 得られるもの、たくさんあったもんね。

(;'A`)『えぁ……あ、あの……えっと……』

ミセ*゚ -゚)リ『うん……』

(;'A`)『え、えぇーっと……』

 ちょっとだけ、心配ごとは、あった。
 ドクオくん、途中から明らかに私との距離を狭めてきたから。
 多分、あのとき、ちょっと私のことを好きになってたんだと思う。


その42へ




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【2008/09/26 23:09】 | 何でも屋
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名無しさん
ドクオだけはやめとけよ……


名無しさん
作者、セックスしようぜ!

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(;~_~)『だって、今までそんな素振りも見せたことないドクが、さ……。
     いきなり彼女いるって言ったら、やっぱ疑っちゃうでしょ……』

〔`゚ = ゚〕『だから昨日今日も、ホントはドタキャンされたとかって言うんじゃないかなーと思ってたんだけど……』

('、`*川『実際に女連れてきたから焦った、と』

(;~_~)『うん……ホントに彼女いたのかなーって……』

( ~_~)『……だけど、本物じゃない可能性もあるよなってことになって、さ。
     もしそうだったら……俺ら、謝んなきゃいけないよなってことも話してたんだ』

(っA;)『な、なんで……?』

( ~_~)『だって俺ら、ドクの気持ちもまったく考えずに、さ……。
     毎日、彼女の話ばっかして……ドクはずっと我慢してくれてたんだよな、って』

(^ω^;)『実はそのことを、ミセリさんにも怒られたりしたんだぉ……』

ミセ;゚ー゚)リ『や、怒ったっていうか……ちょっと酷いかなー、って思っただけで……』

( ~_~)『でもホント、ドクを追い詰めちゃったのは俺らの責任だから……。
     ドクがウソついちゃったのも、悪いのは俺らだ。ホントにゴメン』

(;'A`)『……いや、でも……俺はずっとウソを貫こうとしたわけで……』

( ~_~)『でも、告白してくれただろ? だったらもう、それでいいじゃん。
     俺らは、原因作ったからダメだけどさ……ドクはちゃんと言ってくれたから』

(;'A`)『や、でも……』

('、`*川『メンドくさいなー。両成敗でいいじゃん、もう』

 謝り合いになりかけたところを、ペニちゃんの一言がスパっと断ち切る。

('、`*川『どっちも悪かったんだよ。頭いい行動じゃなかった。
     でもしょーがないよ。失敗して人は学ぶんだから』

 ……やっぱりペニちゃんは大人な子かも。
 幼い言動見せることもあるけど、絶対に根が揺らがない。

('、`*川『というわけで、良し悪しが平らになったとこで……』

ミセ;゚ー゚)リ『えっ……』

 私からは分かんないけど、ペニちゃんはどうやら、ミセリちゃんのほうを見てるみたいだった。

('、`*川『何故かココにいるミセリ、やけに可愛い水着なミセリ』

ミセ;゚ー゚)リ『や、や、や……あの……』

('、`*川『昨日、バスからずっと居たよね。あのときは気にも留めなかったけど』

ミセ;゚ -゚)リ『う、うん……』

('、`*川『で、ずっとドクオの後をつけてた』

 そこから暫く、沈黙があった。
 これ以上はもう言わないよ、って空気が多分、ペニちゃんから発されてるんだと思う。


その41へ




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【2008/09/25 22:40】 | 何でも屋
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名無しさん
ミセリ可愛いよミセリ


名無しさん
ミセリは不細工ってことで納得してる俺がいる


名無しさん
クラスメートの水着姿とか興奮するよね


名無しさん
音ってなんにょ

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(;'A`)『な、なんでココに……?』

('、`*川『にぶっ』

(;'A`)『え?』

('、`*川『ま、私から言うことでもないけど』

('、`*川『……それより先に、謝んなきゃいけないこと、あるでしょ』

ξ;゚⊿゚)ξ(……ペニちゃん?)

 電話越しだから、分からなかった。
 ペニちゃんが、誰に向けて言ったのか。

 ドクオくんなのか、その友達なのか、はたまたミセリちゃんなのか。
 誰なのかによって、言葉の意味は大きく変わってくる。

『うん……』

 その声は、他のどの声よりも、聞きなれた声だった。

(;A;)『み……みんなゴメン……俺、俺、実は……!』

ξ;゚⊿゚)ξ(えっ……!?)

 ちょ、ちょっと待って!
 も、もしかしてドクオくん……!

(;A;)『う、ウソだったんだ……あの人は俺の彼女じゃなくて……』

(;A;)『みんな彼女いて、俺だけ居ないのが恥ずかしくて……それで、それで……』

(;A;)『ウソだったんだよぉ……ごめん……』

 ……言っちゃった……。
 全部、真実を話しちゃった……。

ξ; ⊿ )ξ(……これは……)

 もう、全然分かんない……。
 ここから先、どうなるかなんて……。

 私は、そのまま黙っていても支障ない道を開いた。
 そのつもりだった。

 でも、ペニちゃんとドクオくんは是としなかった。
 もちろん私だって、本当は、正直に言ったほうがいいと思ってたけど……。
 でも……。

(;~_~)『いや、実はそうじゃないかなと思ってたんだよ、ドク』

(;A;)『……え……?』

ξ;゚⊿゚)ξ(えっ……!?)

 うそ、なんで?
 どっかで私、ボロ出しちゃってた?


その40へ




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【2008/09/24 22:05】 | 何でも屋
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名無しさん
ツン……可愛いな……


名無しさん
ドクオ殴りたい殴りたい


名無しさん
ツンなのにものっそい丸いよねw


名無しさん
ドクオうぜえええ


名無しさん
これは友人達m・・・おっと誰か来たようだ

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 昨日から、ずっと居た。
 ドクオくんを尾行してた女の子が、いた。

 それは偶然だったかも知れないし、深い意図はなかったのかも知れない。
 だけど――――もしかしたら、と思うには充分だった。

ミセ;゚ー゚)リ『凄く落ち込んでるみたいだから……声、かけづらいなぁ……って』

('、`*川『逃げてるだけじゃん。"これからも"そうするつもり?』

ミセ;゚ -゚)リ『ッ……!!』

 ペニちゃんも、今までのことは知らなかったはず。
 ミセリって子が尾行してることも、昨日は気付いてなかったから。

 でも、同じクラスにいるから分かることもある。
 ペニちゃんの話じゃ、ドクオくんとミセリちゃんが話してるとこは、一回も見たことないらしいから。

ミセ*゚ -゚)リ『……うん、分かった』

 決然とした声が聞こえた。

 海の家の陰から、ちょっとだけ顔を出す。
 ドクオくんの小さな背中が見える。

 そこに近づく、明るめの髪を括った女の子。
 間違いなく、昨日、バスの中にいた子だ。

 顔を引っ込めて、また電話に耳を当てる。
 だけど、ミセリちゃんが何を言ってるのかは聞き取れない。

 もう一度、二人のほうを見た。
 二人が並んで、ペニちゃんたちの許へ歩み寄っていく。

 ――――私の思惑としては、こう。

 ドクオくんは、私のことを彼女だと思ってた。
 だけど私は、ドクオくんのことを『ただの友達』だと思ってた。
 だから、キスを迫られてビンタした。

ξ゚⊿゚)ξ(……これで、ウソにはならないはず……)

 ドクオくんはウソをついたんじゃなくて、ただ勘違いしてただけ。
 友達への顔も立つし、ミセリちゃんにも格好がつく。
 これで、万事快調、のはず。

 また、声が聞こえ始めた。

(;'A`)『どういう状況なのか……全然掴めないんだけど……』

('、`*川『まぁ、そうだろーね』

 ドクオくんが不可思議に思ってるのは、やっぱり、ミセリちゃんのことだと思う。
 昨日から私たちを見てたこと、知らないはずだから。

(;'A`)『特にその……ミセリさん……?』

ミセ;゚ -゚)リ『う、うん。なに?』

 ミセリちゃんの声、ちょっと震えてる。
 こういう状況で思っちゃいけないのかもしれないけど……可愛い。
 なんか、純真さが伝わってくる。


その39へ




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【2008/09/23 20:27】 | 何でも屋
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名無しさん
ドクオのくせに…
ドクオのくせに…!


名無しさん
はあ
ドクオを呪いたい


名無しさん
やっと追いついた

ドクオ  はぁ


名無しさん
その時何の前触れもなく大波がドクオを飲み込んだ


名無しさん
願わくば高波よ悪魔となれ


名無しmobile
前の話といい、何でツンはこんなに尾行に関して鋭いの?ゴルゴなの?

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ξ゚⊿゚)ξ(……ペニちゃん?)

 ラッシュガードのポケットから取り出した携帯のサブディスプレイ。
 はっきりと、ペニちゃんの名前が表示されていた。

ξ゚⊿゚)ξ「もしもし」

 携帯を耳に当ててコールに応じる。
 携帯の向こうからは、確かにペニちゃんの声が聞こえた。
 だけど、やけに声が遠い。

('、`*川『何してんの、アンタたち』

 そう言ったのが、分かった。
 そして、私に向けて喋ってるんじゃない、ってことも。

 多分、ドクオくんの友達に話しかけてる。

('、`*川『……アタシが話しかけても驚かないってことは』

(;~_~)『ドクと絡んでるのは、知ってたよ』

〔;`゚ = ゚〕『うん……』

 聞き覚えのない声。
 ドクオくんの友達だ。

 ……ってことは、多分、あの子も声も――――

(^ω^)『ペニサスさんも、ずっと見てたのかぉ?』

('、`*川『まぁね』

 ペニちゃんは、携帯を手に持ったまま話してくれてるみたいだった。
 メール打つふりでもしてるのかな……。

('、`*川『……なんかみんな、複雑そうな顔してんね』

(;~_~)『……うーん、まぁね』

('、`*川『フラれて良かったんじゃないの? そのために尾行してたんでしょ?』

〔;`゚ = ゚〕『そのため、っていうか……うーん』

(^ω^;)『でもまさか、こうなるとは思ってなかったんだぉ』

(;~_~)『ドクにも悪いと思ってるし……』

('、`*川『ま、アンタたちがノロケ話ばっかしてドクオを追い詰めたわけだからね。
     そこは反省しなきゃね』

(;~_~)『うん……でもあの子、いきなりビンタはナイよな……』

〔`゚ = ゚〕『あぁいうのツンデレっていうの?』

(;~_~)『どっちかっていうとデレツン……?』

〔`゚ = ゚〕『性格以外は完璧だったのに……』

 ……なんか勝手に私の評価がされてるみたいだけど……。
 しかもけっこう、酷い風に……。

ξ; ⊿ )ξ(まぁ、しょうがないけど……)

 でもなかなか、聞きたい声が聞こえてこない。
 それを耳にしない間は、落ち着いていられない。

 夕方になって冷えてきたけど、私は水着のうえにラッシュガードを着ただけの状態で、ずっとしゃがんでた。
 何人かが、電話を耳に当てながら一切喋らない私を、不思議そうに見ていったけど……。

('、`;川『ってかドクオ、ヘコみすぎ。一歩も動かないんだけど』

(;~_~)『多分、ワケ分からずに呆然としてるんじゃ……』

('、`*川『まぁ、そうだろうけどさ』

('、`*川『……声かけてあげれば? ミセリ』

ミセ;゚ー゚)リ『……えーっと……』

 ――――聞きたかった声が、聞こえた。
 やっぱり、そうだった。


その38へ




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【2008/09/22 20:36】 | 何でも屋
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名無しさん
ん? これはいったい・・・


名無しさん
これはwktk


名無しさん
毎回焦らされてもう・・・アッー


名無しさん
ダメだ…ドクオの友達の反応にすら殺意が…


名無しさん
内藤選手こんなところで何やってんだ


名無しさん
内藤じゃなくてアイツだろ、多分。


名無しさん
こいつの語尾は「ぉ」だな

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ξ;゚⊿゚)ξ(えっ!? キス!?)

 肩を掴まれて、私はここから動くこともできない。
 そして徐々に、ドクオくんの唇は、近づいてくる。

 なんか途中から、ちょっと行きすぎな面があったけど……!
 でも、キスまで迫ってくるなんて……!
 こ、これはちょっと過熱しすぎ……!

ξ;゚⊿゚)ξ(で、でも……!)

 ドクオくんの友達は見てるし、ドクオくんはドンドン近づいてくるし……!

 頭がこんがらがって、冷静に考えられない。
 今、何をどうするのが、最善なのか。
 ドクオくんにとって。

 分からない、分からない――――けど。
 とにかくもう、やっちゃうしかない!

 決断した瞬間、弾ける音が確かに響いた。

(;'A`)「……えっ……?」

 夕陽が当たったから、じゃない。
 私とキスして照れてるから、ってわけでもない。
 ドクオくんの頬が、赤くなってるのは。

 私が、思いっきり、引っ叩いたからだった。

ξ゚⊿゚)ξ「……何のつもり?」

(;'A`)「え……え?」

ξ#゚⊿゚)ξ「私のこと彼女にでもしたつもり!? ふざけないで!!」

 肩に置かれていた手を、強引に払う。
 数歩下がって距離を取る。

ξ#゚⊿゚)ξ「サイッテー!! もう連絡してこないで!!」

(;'A`)「え、え、え……」

ξ#゚⊿゚)ξ「じゃあね!」

 顔を背けて、肩を怒らせながら、大きな歩幅で砂浜を歩いていく。
 ドクオくんが後ろから迫ってくる気配は、ない。
 多分、呆然としてるんだと思う。

 ……そりゃ、そうだよね……。
 こんなの、ドクオくんからすれば完全に想定外だもんね……。

 海の家の陰に隠れたあとは、自然と膝が折れた。
 頭のうえに、多大な不安が圧し掛かってきたから。

 そして、自分でやっちゃったこととは言え、後悔に似た気持ちもあった。

ξ; ⊿ )ξ(や、やっちゃった……!!)

 依頼主さんの了承も何も取らずに、依頼に沿わない行動を取った。
 しかも、思いきりほっぺたを張るなんて……。

 プロ失格だし、訴えられても文句言えない……。
 最善と思って取った行動だけど、でも、あのときは焦りもあったし……。

ξ; ⊿ )ξ(ホントにこれで良かったの……?)

 分からない。
 だけどもう、後には引きさがれない。
 なるようにしか、ならない。

 ――――そのとき、不意に携帯が震えた。


その37へ




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【2008/09/21 21:18】 | 何でも屋
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名無しさん
GJwww


名無しさん
俄然おもしろくなってまいりました


名無しさん
ツンGJ


名無しさん
ドクオざまぁwwwwww


名無しさん
ドクオww


名無し
ざまあwwwwwwwww今年一番スカッとしたwwwwwww


名無しさん
ヒャッハーwwwww
ざまあwwwww



名無しさん
ドクオざまぁwwwwwwww


名無しさん
一話からいっきに読んじゃった
続ききになる・・・


名無しさん
「え」じゃねーよwwwww
ドクオざまぁwwwwwwww

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ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ、足掴まないで」

(*'A`)「持ちやすかったから」

ξ;゚⊿゚)ξ「いやいや……セクハラだよ」

 冗談混じりでも、脚を触るのはちょっと、やめてほしいな……。
 くすぐったいし……何より、許容範囲オーバーだから……。

ξ; ⊿ )ξ(この前の荒巻組長といい……セクハラされる運命にあるのかなぁ……)

 うーん……されやすい空気持ってる、とか?
 痴漢だと、狙われやすい子はいるらしいけど……。

 ポジティブに考えれば、親しみやすい女ってこと?
 いやいや、仮にそうだとしても、ねぇ……?

(*'A`)「…………」

 ……ドクオくんはもう、完全にエロ目線でこっち見てるし……。
 17歳の男子高生なんて、そういう時期だろうけど……でもなぁ……。

ξ; ⊿ )ξ(もしかしたら……マズイかも……)

 一抹の不安を抱えながら、徐々に砂浜へと近づいていった。

 砂を素足で踏みしめる頃には、もう人は疎らになっていた。
 残ってる人も帰り支度を始めてる感じ。

 ……だけど、ドクオくんの友達は見当たらない。
 多分、またどっかに隠れてるんだと思うけど……。

ξ゚⊿゚)ξ「疲れたねー……」

('A`)「でも……楽しかった」

 二日間、恋人役は無難に演じられたと思う。
 一緒にご飯食べたし、映画観たし、ゲーセン行ったし、海にも来たし……。
 ドクオくんからの依頼は、完遂したと言ってもいいくらい。

 ……でもね、やっぱりコレじゃ終われないよ。

('A`)「……ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

 肩を、グイっと引き寄せられた。
 視線と視線が、正面からぶつかり合う。

 砂浜にはもう、その気になれば数えきれそうなくらいしか、人は残ってない。
 だけど夕陽は柔らかく海辺を包みこんで、私たちもきっと、景色に溶け込んでる。

ξ;゚⊿゚)ξ「ドクオくん……?」

('A`)「……あいつらが見てる」

ξ゚⊿゚)ξ「……それは分かってるけど……」

 ドクオくんからは背中で、私からは正面。
 何故かペニちゃんまで近くでこっちを見てるけど……。
 ともかく、四人揃って仲良く私たちを凝視してる。

 多少、不安げな顔をしてるのは、私の予想どおりだけど……。
 でも――――

(*'A`)「……ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「えっ……」

 ドクオくんの友達にばかり、気を奪われてたら。
 目の前の、ドクオくんが。

ξ;゚⊿゚)ξ「……えっ!?」

 なんか、唇を、尖らせてる……!?


その36へ




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【2008/09/20 20:29】 | 何でも屋
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名無しさん
うわぁ…ドクオ……うわぁ


名無し
ドクオに殺意が


名無しさん
ギコがきてたら射殺されそう


名無しさん
(*'3`)


名無しさん
アルファのドクオと180度違うな・・・


名無しさん
('A`)自重しろ…


名無しさん
自重しろwwww


名無しさん
誰か一緒にドクオ殴りに行かね?


名無しさん
ドクオ叩かれ過ぎわろたwww

でも死ね。


名無しさん
くそったれドクオは身をわきまえろ

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 しばらく休んだあとは、また二人で海に入った。
 今度は、ドクオくんが持って来てくれた浮き輪で、ちょっと砂浜から遠ざかる。
 ……流されて戻れない、なんてお約束にはハマらないよう細心の注意を払いながら。

ξ゚⊿゚)ξ「クラゲとか大丈夫なのかな?」

('A`)「頑張って駆除したらしいけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「潮の流れも緩いし、大丈夫っぽいね」

 ……って言ってると、なんか逆に流されちゃいそうだから……。
 あまり遠ざからないうちに、浜辺に戻った。
 事前回避が大事だね。

 潮騒が聞こえる、なんて海にぷかぷか浮きながら言うのも、変な話かも知れないけど。
 だけど寄せ返す波の音は、私の心に静穏を与えてくれる。

ξ゚⊿゚)ξ「……ドクオくんって」

('A`)「なに?」

ξ゚⊿゚)ξ「好きな子とかは、いないの?」

 海面に揺蕩うのは夕陽の煌めき。
 ドクオくんの手と、私の浮き輪が光を乱していく。

(;'A`)「いいなーと思う子はいるけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「告白とか、しないの?」

('A`)「したって、ダメに決まってるよ……」

 うーん……ネガティブ。
 でも、私も告白はしたことないから、『そんなのダメだよ』って言うこともできない。

ξ゚⊿゚)ξ「いいなぁって思う子は、どんな子なの?」

('A`)「……何人かいるけど……例えば、髪をふたつに括ってて……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(*'A`)「金髪に近くて、ちょっとウェーブしてて……可愛くて、スタイル良くて……」

 あ、あれ?
 自分でこんなこと思っちゃうのも、恥ずかしいけど……。
 それって……。

ξ;゚⊿゚)ξ「私? 冗談はやめてよ」

(*'A`)「フヒヒヒヒ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうじゃなくってさ……クラスとかにいるんじゃないの? って話」

(;'A`)「可愛いなーとか思う子はいるけど……でも、それだけで、告白とかは……」

 うーん、そういうことかぁ。
 私の望んだ答えじゃなかったけど……でも、悪くはないかな?
 あとは祈るしかないね。

 浜辺に戻るときは、浮き輪で浮いたまま、ドクオくんに手を引かれて。
 こういうのは何か、恋人っぽいなぁって思う。
 実際、周りにそういうことやってる男女がいるし……。

 って、ちょっとドクオくん?


その35へ




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【2008/09/19 23:55】 | 何でも屋
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名無しさん
まさかのアロエフラグ!?…ってこれAAじゃねぇや


名無しさん
パンツ脱いだ


名無しさん
これはドクヲを○きな子が…

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 でも一時間くらいやってると、さすがにちょっと疲れちゃった。
 ドクオくんはまだまだ平気みたいだったけど、浜辺で休ませてもらうことに。

 砂浜のうえにビニールシートを敷いて、小さなパラソルを立てる。
 ここらへんはドクオくんが持ってくるって昨日聞いてたから、お任せしちゃった。
 直射日光が当たらないだけで、やっぱ随分違うなぁ……。

 海から上がったあとはまたラッシュガードを着こんだ。
 今、ドクオくんの友達がどこにいるのかは分かんないけど、万全を期さなきゃね。
 フードをすっぽり被って、目元を隠した。

ξ゚⊿゚)ξ(……今日は……)

 ドクオくんが飲み物を買いに行ってくれてる間に、辺りを見回した。
 今日は、砂浜だから、『昨日の音』は聞こえない。
 目で確認するしかない。

 ……でもダメだ、人が多すぎ。
 とてもじゃないけど見つけられない。

('A`)「どうかした……?」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、なんでも」

 冷たいお茶を貰って、ペットボトルのキャップを捻る。
 ドクオくんは、周りを気にする私が気になるようだった。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオくんの友達はドコにいるのかなーって思っただけだよ」

 うん、正しくそのとおり。
 嘘じゃないよね。

('A`)「そういや、見つかんないね……あいつらも遊んでるのかな……」

ξ゚⊿゚)ξ「かなぁ……」

('A`)「案外こっちを見失ってたりして……」

ξ゚⊿゚)ξ「その可能性も、確かに――――」


ξ゚⊿゚)ξ「――――ッ!」


 居た、見つけた。
 私の視線がそっちに向いたら、ドクオくんの友人たちは慌てて人影に隠れたけど、でも居た。
 やっぱり、こっちを見てた。

 偶然の一致じゃない。
 ペニちゃんは、ありえないって言ってたけど、でもやっぱりそうだ。
 そうとしか考えられない。

('A`)「ん? 居た?」

ξ゚⊿゚)ξ「……ううん。見つかんない」

 斜陽が目に入った。
 きっとそろそろ、人も減り始めるはず。


その34へ




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【2008/09/18 20:58】 | 何でも屋
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名無しさん
トントントン 何の音?


名無しさん
風の音~


名無しさん
あーよかった

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 で、ここでも昨日のファミレスのときみたいに、ドクオくんの友達は側に座ってきた。
 私にさえ尾行がバレなきゃいいって認識みたいだ……。

ξ; ⊿ )ξ(大丈夫かなぁ……)

 海の家でもフードを被ってるなんて、自分でも呆れるくらい怪しい風貌の人になっちゃってるけど……。
 でも、これを外しちゃうと……この至近距離じゃ、マズイことになるかもだし……。

 海らしく焼きそばを注文して、遠慮なくいただいた。
 ドクオくんが、男らしいとこを見せるために、ってことで奢ってくれてる。
 依頼が全部終わったら、そのぶんのお金はちゃんと返すつもりだけどね。

 お腹を満たしたところで、外に出る。
 日差しキツイなぁ……焼けないといいけど……。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃー……泳ごっか」

('A`)「あ、うん」

 ホントは泳ぎたくないけどね……。
 だって、ラッシュガード脱がなきゃいけないから。

 とにかく、脱いだらすぐ海入って、あんまり顔見られないようにしないと……。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオくんは泳ぎ得意なの?」

('A`)「普通かな……」

ξ゚⊿゚)ξ「私はあんまり得意じゃなくて……」

('A`)「あ、じゃあ浅いとこで遊ぼっか……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

 人ごみに紛れたほうが、顔見られにくいと思うしね。
 浅瀬のほうが怖くなくていいし……。

 っていっても、海で遊ぶってどうすればいいんだろ?
 水に浸かってやることって、何があるの?
 よく分かんない……プールだったらスライダーとかあるけど……。

('A`)「ででーん」

 私が頭のなかでグルグルと遊び方を考えてたら、ドクオくんが手を差し伸べてくれた。
 おぉ、ビーチボールだ!

('A`)「海といえばコレかなー……と」

ξ゚⊿゚)ξ「だよね!」

 準備がいいなぁ……私も念のために用意しとくべきだった。
 そこらへん、私はまだまだプロとして甘いよね……精進しなきゃ。

 ってなわけで、二人きりのビーチバレーが始まった。
 まぁ、互いに打ち上げ合うだけで、勝負とかはないんだけどね。
 でも、やってるとけっこう白熱しちゃったりする。

ξ゚⊿゚)ξ「あっ、惜しい!」

('A`)「お、いいボール」

 ドクオくんは運動部なだけあって、身のこなしは軽い。
 ビーチボールだから誰でも簡単に打てるけど、ちゃんと私が打ちやすい位置に返してくれる。
 けっこう楽しいよコレ、うん。


その33へ




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【2008/09/17 21:28】 | 何でも屋
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名無しさん
ドクオの連れって三人とも彼女いるんだよな…。


名無しさん
確かにwwちょいワビシイなwww


名無しさん
('∀` )俺、死んだら恋人つくるんだ


名無しさん
19からいきなり30に飛んでしまうんだぜ


◆azwd/t2EpE
ご指摘ありがとうございます、修正しました

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('、`*川「ぐーぜんだね!」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そうだね……」

 演技が全然白々しくないあたりに、ペニちゃんの凄さと怖さを知る。

('、`*川「あ、これがアタシのナオ君だよ」

ξ゚⊿゚)ξ「あー……初めまして」

 話は聞いてるよ、的なリアクションを一応見せてみた。
 身長が180cmくらいあって、けっこうガッシリした体してる。
 ちょっと明るすぎなくらいの髪も海に似合ってるね。

 ……なんか偉そうな目で体をジロジロ見てくるのは、ちょっといただけないけど。
 品定めされてるみたいで、イヤーな気分……。

ξ゚⊿゚)ξ(それにしてもペニちゃん、早かったなぁ……)

 家を出たのは私と同じくらいだと思うけど、もう海で泳いでた。
 ちょっと早すぎるような……と思ったけど、そういやクルマがあったか。
 ナオ君は二つ年上らしいから、もう免許持ってておかしくないもんね。

 あー、そっか。
 なんか見下したような目で見てくるのは、私を年下だと思ってるからか……。
 今は17歳になってること、すっかり忘れてたよ……。

('、`*川「ドクオ、アンタ全然海の男って感じじゃないね」

(;'A`)「う……」

 いやいや、ペニちゃんの彼氏と比べたら可哀想だよ……。
 ナオ君なんて海から生まれて海に育てられたような見た目だし……。

 まぁ、多分ペニちゃんは、『なんで海なんてメンドくさいとこ行くことにしたのよ』って言いたいんだと思う。
 何年も水着と縁のなかった私にとっては、確かにあんまり喜ばしくないから……。

 でも、女の子と一緒に海に行きたい、っていう願望自体は、かわいいなぁと思うよ。
 まぁ、今度は本物の彼女と一緒にどうぞ、って感じではあるけど……。

('、`*川「ま、そんじゃまた」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、またね」

 彼氏と手を繋いで、身を寄せ合って、砂浜を歩いていくペニちゃん。
 そんな光景を見て、憧憬を抱いちゃう、21歳の独り身……。
 たはー、悲しさ全開。

 とりあえずドクオくんと二人で、海の家に入った。
 お昼時で、お腹すいてたからね。

 あ、でもこういうときって、普通はお弁当とか持ってくるものなのかな?
 ……彼氏と海に来たことなんてないから、全然分かんないけど……。
 うーん、海ならまぁ、海の家でも自然だよね。


その32へ




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【2008/09/16 21:36】 | 何でも屋
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名無しさん
一話からもう一か月経つのか……早いッ!

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ξ゚⊿゚)ξ「……私が以前受けた依頼に、ちょっと関係してて……。
      詳しくは、守秘義務があるから話せないんだけど……」

(;'A`)「ってことはアイツ、ツンさんが『何でも屋』ってことを知ってるんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「や、知らないと思う……知ってれば多分、電車で私に話しかけてきたと思うし……。
      でも……何かの拍子でバレちゃう可能性はあるかも……」

 傍から見れば、ちょっとイチャイチャしてる恋人同士、に見えたりするのかなぁ……。
 そんなに気にしてる余裕は、まぁ全然ないんだけど……。

ξ゚⊿゚)ξ「もしかしたら、だけど……まだ私の顔がよく見えてなくて、気付いてないだけかも知れないし……」

(;'A`)「だったら……あんまり顔見せないほうが良さそうですね……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん……とりあえず、ラッシュガード着てフード被るけど……」

 でも、ラッシュガードはもちろん、水着の上に着る物――――というわけで。
 全然ノリ気じゃないけど、水着になることになりまして……。

 ワンピースを脱ぐだけだから、ホントに一瞬。
 その場であっという間に大変身。

 白いビーチには合ってるかなぁ、って勝手に感じてる白の三角ビキニ。
 カッティングがちょっと深いのが個人的にすっごく気になる……。
 可愛いデザインだとは思うんだけど……。

 ……そんでもって。

(*'A`)「…………」

ξ;゚⊿゚)ξ「……あのー」

 ドクオくん、凝視しすぎだから……。

ξ゚⊿゚)ξ「そんなんじゃ、本物の彼女ができてもキラわれちゃうよ?」

(*'A`)「すみません」

ξ;゚⊿゚)ξ「視線逸らしてよ……恥ずかしいんだから……」

 数十秒も凝視されたけど、最後はもう背中を向けちゃった。
 うーん……思春期の男の子って、みんなこうなのかなぁ……。

(*'A`)「でかいっす……」

ξ;゚⊿゚)ξ「でかくないから!」

 確かに最近、この歳になってまたちょっと……だけど、平均的だもん。
 あれだよ、この水着が上手く寄せてくれるからだよ……多分。

 とにかく水着になったあとは、ラッシュガードを着てフードを被った。
 これで顔は見えにくくなったはず。

 と、そこに海から上がった男女が近付いてきた。
 ペニちゃんと、その彼氏だった。ナオ君だっけ?


その31へ




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【2008/09/15 21:02】 | 何でも屋
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名無しさん
だめだ…どうしてもニヤニヤしてしまう


名無しさん
ツン可愛いよツン


名無しさん
ほぅ……でかいツンは珍しいな……ニヤニヤ


名無しさん
ニヨニヨ


名無しさん
だめだ…どうしてもわっふるわっふるしてしまう

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 自然と首が45度の位置で固定された。
 歩幅は小さくなって、ドクオくんが何度も声を掛けてくれる。
 どうしたの、大丈夫? って……。

ξ;-⊿-)ξ「だ、大丈夫……」

(;'A`)「具合悪い? どっかで休む?」

ξ;-⊿-)ξ「ホ、ホントに大丈夫……ごめんね……」

 私って、ホントに、最低……。
 個人的な事情で、依頼主さんに迷惑かけちゃってる……。
 プロ失格、なんて言葉じゃ甘すぎるくらいだ……。

(;'A`)「でも、気分悪いんだったらホント……大事に至るとマズイし……」

ξ; ⊿ )ξ「違うの……そう、じゃなくて……」

 ダメだ、ちゃんと本当のことを話さないと……。
 ずっとこのまま、迷惑かけつづけることになっちゃう……。

 首を無理やり持ちあげて、ドクオくんの耳に顔を近づけた。

ξ゚⊿゚)ξ「……ドクオくんの友達の……ちょっと目の細い子、いるでしょ……?」

('A`)「あ、はい……あいつがどうかしたんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「……知り合いなの」

 ドクオくんの目が、ぎょっと丸くなった。

(;'A`)「え、え? そんな、ホントに?」

ξ゚⊿゚)ξ「向こうは、私の顔は知らないはず、だけど……でも、一応知り合い……」

(;'A`)「どういう意味ですか……?」

 海岸沿いの白いビーチは、やはり夏日ということもあってか、大勢の人で賑わっていた。
 騒がしさも、多少ある。だから、小声で話さなくても、大丈夫だとは思うけど……。
 私は一層、ドクオくんの耳に口を近づけた。


その30へ




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【2008/09/14 20:39】 | 何でも屋
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名無しさん
いったいなんなんだ

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('、`*川『でもアイツが、なんて……うーん、考えにくい……』

ξ゚⊿゚)ξ『とにかく私は、それを前提にして動くよ』

('、`;川『もし勘違いだったらサイアクですね』

ξ゚⊿゚)ξ『何でも屋としての勘を信じるしかない、って状況だね』

 一応、自信満々に言ってはみたけど……。
 正直言って、私も不安たっぷりだったりする……。
 もし勘違いだったら、謝って済む問題じゃないよ……。

('、`*川『ま、応援してます。あと、水着楽しみにしてますんで』

ξ;゚⊿゚)ξ『楽しみにしないでよー……恥ずかしいんだから……』

('、`*川『見せれるカラダなくせにー』

ξ;゚⊿゚)ξ『いやいやいやいや、締まりのない体だよ……』

('、`*川『だったらアタシなんてブヨンブヨンのダルンダルンってことになっちゃいますよ』

ξ゚⊿゚)ξ『いやー、ペニちゃんは……っと、あ』

('、`*川『インターホン鳴ってますね。ドクオですか?』

ξ゚⊿゚)ξ『だと思う』

('、`*川『じゃー切りますね、またあとで』

ξ゚⊿゚)ξ『うん、またね』

 すぐに携帯を閉じて、事務所の扉を開けた。
 向こうに居たのはもちろん、ナップサックを背負ったドクオくん。
 Tシャツとハーフパンツとサンダルで、かなり夏っぽい出で立ちに見える。

(*'A`)「おはようございます」

ξ;゚⊿゚)ξ「お、おはよ。テンション高いね」

(*'A`)「初めての彼女と行く海ってだけで、嬉しくって」

 や、私は本物の彼女じゃないけどね……。

(*'A`)「さ、早く行きましょう!」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん……」

 ナチュラルハイなドクオくんに、私のテンションはいまいちついていけず……。
 事務所から出て、残暑の日差しを浴びると余計に気だるくなった。
 ワンピースなのに、足が重い……。

 駅に着いたあとはすぐ電車に乗り込んだ。
 快適、快適。冷房最高。
 もうずっと電車旅でもいいくらい。

 だいたい40分ぐらい揺られていると、海岸に到着するはずだった。

('A`)「この時期に泳げるとこが、こっちにしかなくて……」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなんだ……もうほとんど閉めちゃってるのかな」

('A`)「今年は暑いんで、けっこう長く開いてるとこもあるみたいですけど……」

 まぁ、遠ければ遠いほど嬉しいけどね。
 知り合いに会う確率が低くなってくれるから。

 ギコさんとかペニちゃんとか、そういう事情を分かってくれる人なら、全然問題なし。
 だけど、そうじゃないと、仕事に支障を来すかも知れないから……。
 極力、知り合いには会いたくなかった。

('A`)「今日は、ツレ三人とも来るみたいです」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかぁ……しっかりやらなきゃだね」

('A`)「お願いします……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

 さすがに電車のなかではドクオくんも大人しくなっていた。
 衆人環視のある場でテンション高いままだと周りに迷惑かけちゃうしね……。

 それと多分、ドクオくんの友達が同じ車両に乗ってるっていうのも関係して――――

ξ゚⊿゚)ξ「……えっ……?」

(;'A`)「え? どうかした?」


ξ;゚⊿゚)ξ「……ウソっ……!」


 ……なんで……!?
 どうして――――どうして、あの子が――――?

壁|ω^)「…………」

 なんで、ドクオくんの友達と一緒にいるの……!?


その29へ




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【2008/09/13 21:16】 | 何でも屋
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名無しさん
壁|ω^)
まさかの


名無しさん
ちょwwwブーンストーカーみたいじゃないかwww


名無しさん
ブーンwww


名無しさん
同じ車両内の壁……?


名無しさん
 一両目   二両目
─────┐┌─────
 ●ツン  ┴┴○ブーン
     ┬┬
─────┘└─────

こんな感じか


名無しさん
内藤wwww


名無しさん
これは完全なる予想外wwwww


名無しさん
( ^ω^)かよwww


名無しさん
( ^ω^)キターーーーー!!!

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 翌日。
 朝からお化粧濃いめなお天気お姉さんは、肌を日差しから守りましょう、なんてことを仰ってた。
 日中は30度を超えるみたい。つまり、今日は絶好の海水浴日和だった。

 9月下旬になっても海水浴場ってけっこう人いるのかなぁ……。
 今日くらい暑いと、いっぱい居そうだなぁ……。
 クラゲもいたりして?

 昨日と同じように、朝のシャワーを終えたあと、すぐメイクに入った。
 今日はウォータープルーフ。マスカラもファンデも、全部金曜のうちに整えた。

 まぁ、元々たいしてメイクしないほうだし、ノーメイクでもいいんだけど……。
 『可愛い彼女』って設定になってるみたいだから、そこは最大限、努力しなきゃだよね。

ξ゚⊿゚)ξ「これでいいかな……っと」

 メイクを終えたあとはUVカットの日焼け止めをべったり。
 全身に満遍なく塗った。

 そのうえに、最初から水着を着ていく。
 万一、着替える場所が見つからなかったら困るしね。
 ってかやっぱりこの水着、露出度高いよ、ペニちゃん……。

ξ;-⊿-)ξ「はぁ……」

 自然と漏れた溜息を吸いこんで、水着のうえに服を着た。
 首元はポロシャツみたいで、裾はプリーツスカートになってるライトブルーのワンピース。
 買ったはいいけど若々しすぎで、あんまり着てなかった服……高校生として着るなら、ちょうどいいかな。

 ……昨日の制服みたいに、またスカート丈がちょっと短いけど……。
 まぁ、仮に見えちゃったとしても水着だし、いっかなぁ?
 いや、良くないか……。

 レギンスを履いていくかどうかで10分くらい迷ったけど、結局履いてかないことにした。
 だって昨日、ニーソックスが凄く暑かったんだもん……。
 今日は涼しい格好で過ごしたい。

 あとは荷物の確認。
 タオルは二枚持ったし、ラッシュガードもバッグに入れた。
 日焼け止めと目薬も一応入れてあるし、シャンプーとリンスも入ってる。

 ビーチサンダルもあるし、日傘も持っていく準備はできてるし……。
 ……あ、ちゃんと帰り用の下着も入れとかなきゃ。
 危ない、危ない……お約束を実行しちゃうとこだった。

ξ゚⊿゚)ξ「よし、準備完了」

 トートバッグに全部詰め込んだ。
 そのあとすぐに携帯を取り出して、電話をかける。
 相手はドクオくん……じゃなくて、ペニちゃん。

('、`*川『おはよーございます。今日も一緒にそっち行きますよ』

ξ゚⊿゚)ξ『そうなんだ。彼氏はいいの?』

('、`*川『あ、大丈夫です。ナオ君と一緒に行くんで』

ξ;゚⊿゚)ξ『なるほどね……』

 ついてくるっていうか、一緒のとこに遊びに行く、って感じだね……。

ξ゚⊿゚)ξ『それで、昨日の話なんだけど……』

('、`*川『んー、ツンさんに言われてから色々考えてみましたけど……。
     ありえないとは思いますけど、でも、ありえなくもない、って感じですかねー』

 盛大に矛盾してるけど、何となくペニちゃんの心境が分かる。
 多分、率直な気持ちを表したんだろうなぁ、って思う。


その28へ




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【2008/09/12 21:21】 | 何でも屋
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名無しさん
気になる


名無しさん
ひっぱりすぎー(T_T)


名無しさん
だがそれがいい

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 ペニちゃんと別れたあとは、すぐ事務所に戻った。
 明日の用意をしなきゃいけないってのもあったけど、やっぱり少し、シューちゃんが心配だったから。

lw´‐ _‐ノv「お帰りなさい」

 恭しく頭を下げる様は、まるで亭主関白な家庭の嫁のようだった。
 これが女子大生ルックな格好じゃなくて割烹着だったらもう、完璧だったんだけどね。
 ってまぁ、そんなことはどうでもいいんだけど……。

ξ*゚ー゚)ξ「ただいま。何もなかった?」

lw´‐ _‐ノv「強いて言えば何もなかった」

ξ;゚ー゚)ξ「そ、そっか」

 とにかく、何もなくて良かった、うん。

ξ゚⊿゚)ξ「今日は何も依頼来なかった?」

lw´‐ _‐ノv「うん」

ξ゚⊿゚)ξ「明日もお留守番、お願いしていい?」

lw´‐ _‐ノv「うん」

 カクカクと、まるで操り人形みたいな動作で頷くシューちゃん。
 そういうところも愛らしくて、好き。

ξ゚⊿゚)ξ「シューちゃん、大学始まるのいつからだっけ?」

lw´‐ _‐ノv「月曜から」

ξ゚⊿゚)ξ「ってことは明日までかぁ……大学の夏休みはやっぱ長いね」

lw´‐ _‐ノv「ふっふーん」

 私は大学出てないから、大学生の長期休暇が羨ましかったりする。
 同級生で大学行った子はみんな、私が働いてる間に休んでるんだもんね……。
 いいなぁ、なんて思ったりもするけど、まぁしょうがない。

ξ゚⊿゚)ξ「ご飯はもう食べた?」

lw´‐ _‐ノv「まだー」

ξ゚⊿゚)ξ「一緒に食べよっか」

lw´‐ _‐ノv「うん」

 一人っ子だった私にとって、シューちゃんは、まるで念願の妹ができたみたいで。
 一緒にいるだけで、話しているだけで、気持ちが柔らかくなる。
 ときどき、手のかかる娘のようでもあるけど……それさえ愛おしく感じたりして。

 今の私にとっては、まさしく、ここが家庭だった。

 だから家も失いたくないし、家族も失いたくない。
 来客の喜ぶ顔が見れる家庭にしたい。

ξ゚⊿゚)ξ「……明日も、頑張ろっと」

lw´‐ _‐ノv「うん」

 水着はまだちょっと、抵抗あるけど……。
 でも、やるしかないもんね。

lw´‐ _‐ノv「……っていうか」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

lw´‐ _‐ノv「いつまで制服着てるの?」

ξ゚⊿゚)ξ「え……」


ξ;゚⊿゚)ξ「……あっ」


その27へ




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【2008/09/11 22:59】 | 何でも屋
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名無しさん
キャラが可愛いのが「何でも屋」の最大の特徴だね

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 今日一日で感じたこと、思ったこと。
 そして、気になったことと推測を、全部話してみた。

 話が進むにつれて、ペニちゃんの口は、徐々に開いていった。
 そして、話し終わった瞬間に……。

('、`;川「……いやいや、ありえないですって」

 全否定されちゃった……。

 でも、私の考えが揺らぐことはない。
 だってあのとき、私は確かに感じ取ったから。

 お昼ごはんを食べ終わったあと、映画を観にいくまでの、短い間。
 私は、そこに『存在するはずのない音』を、聞いちゃったから。

 偶然かも知れないけど、何でも屋としての勘はざわめいた。
 ゲームセンターでさりげなく確かめてみたけど、やっぱり、あの音は存在しないはずだったから。

ξ゚⊿゚)ξ「ありえない、ってことはないと思うけど……」

('、`;川「いやー、だって……ドクオがまさか、そんな……」

ξ゚⊿゚)ξ「なんか心当たりとか、ない? 同じクラスのペニちゃんなら、なんか……」

('、`;川「んー……死ぬまで考えても思い当たらない気がする……」


('、`*川「……あっ、そういえば」

ξ゚⊿゚)ξ「なんかあった!?」

('、`*川「もしかしたら、ですけど――――」

 ――――その、もしかしたら、の後の言葉で、充分だった。
 私を確信させるには。

ξ゚⊿゚)ξ「ありがと、ペニちゃん」

('、`;川「でも、もしそうだとしたら、どうすんですか?
     下手するとウソがバレちゃいますよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「私の仕事は、依頼主さんに喜んでもらうことだから」

 そう、それだけ。
 他の何事も優先しちゃいけない。

 独断専行だとしても、私は、最善を求め続ける。
 最終的な幸せを、追い求める。

 何でも屋として。


その26へ




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【2008/09/10 20:31】 | 何でも屋
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名無しさん
気になるのぅ気になるのぅ


名無しさん
存在するはずのない音・・・?


名無しさん
読み返してきちゃった。
伏線全部は読みきれないけど、やっぱり面白いなぁ。

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('A`)「あ、そうそう……そういえば」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

('A`)「設定は、有名ウェイトレスなんで……」

ξ;゚⊿゚)ξ「はい?」

 な、何が?
 どういう意味?

('A`)「ツンさんの設定です……地元のバイト先では、可愛いウェイトレスとして有名ってことにしてあるんで……」

ξ;゚⊿゚)ξ「どういうこと? どこかのファミレスで働かなきゃいけないってこと?」

(;'A`)「や、違います」

 仮に『そうです』って言われても、いきなりは絶対ムリだけどね……。

('A`)「もうすぐバイトの時間だから、今日はこれくらいで……ってことになってます」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、なんだ……そういうことかぁ」

 肩から力が抜けた。
 気の張りっぱなしな一日だったけど、なんとか無事に切り抜けれたみたい。

('A`)「また明日も……よろしくお願いします」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。頑張ります」

(*'A`)「み、水着楽しみにしてます!」

ξ;゚⊿゚)ξ「楽しみにしないで!」

 憂鬱なこと思い出しちゃったよ……。
 そういえば、何年かぶりに水着姿になるんだった……。

 ゲームセンターから出たあとは、そのまま駅に向かった。

 わざとそうした、とかじゃなくて、普通に私とドクオくんは上り下りが逆だった。
 私は上り、ドクオくんは下り。だからもう、改札をくぐったあとは手を振るだけだった。

 反対側のホームにドクオくんの姿を探してみたけど、見当たらない。
 もしかしたら、友達と隠れたとこで話してるのかも。
 うーん、そうだとしたら会話がちょっと気になる。

('、`*川「お疲れ様でーす」

ξ゚⊿゚)ξ「ペニちゃん」

 ソフトクリームを片手に、ペニちゃんが現れた。
 ペニちゃんも下りのはずだから、本当は反対側のホームだけど……。
 私と話すために、わざわざこっちに来てくれたみたいだった。

('、`*川「ま、あいつらと一緒の電車になってもメンドイんで」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

('、`*川「下手に勘ぐられたらドクオが可哀想ですからね」

 あ、そっか……ペニちゃんは、昼に校門前でドクオくんと話してて……。
 もちろんその光景を、ドクオくんの友達も見てるわけだから……。
 何回も一緒になってたら、ちょっと怪しいよね? ってことになるから、って話だ。

 ……やっぱり、ペニちゃんはいい子だなぁ。
 なんか、嬉しくなっちゃうな。

('、`;川「なんで笑ってんですか?」

ξ*゚ー゚)ξ「なんでもないよ」

('、`;川「ふーん……」

('、`*川「まぁいいです。それより明日、頑張って下さいね」

ξ゚⊿゚)ξ「もちろん、だけど……ちょっと聞いておきたいことがあるの」

('、`*川「ん? アタシにですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、あのね――――」


その25へ




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【2008/09/09 21:03】 | 何でも屋
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名無しさん
なんだなんだ


名無しさん
引きウマス


名無しさん
ツン可愛いなw

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(,,゚Д゚)「俺らが臭ぇと思ってるのは『三代目摂津会』だ。覚えてくれてもいいし、忘れてくれてもいい。
    三河組も綿谷組もそうだが、こいつらは反山内組で徒党を組みはじめたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ……」

(,,゚Д゚)「ま、下から一個ずつ潰してくから、安心してくれ。ツンさんに危害が及ばねぇようにもするから」

ξ゚⊿゚)ξ「なんか、すみません……」

(,,゚Д゚)「いやいや、迷惑かけてるのはこっちだ」

 普段の強圧的な表情は影を潜め、顔を俯かせるギコさん。
 ……こうして見ると、やっぱり男前だなぁ……。

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、それと、前回の依頼料なんですけど……」

(,,゚Д゚)「ん? 振り込まれてないか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「いや、ちゃんと振り込まれてたんですけど……でも、額が……」

(,,゚Д゚)「少なかったか、悪いな。終わったあとも迷惑かけてるし、また振り込むよ」

ξ;゚⊿゚)ξ「違います! 多すぎるんです!」

 それはそれはもう、最初は目を疑っちゃったくらいの額だった。
 高校では一応、簿記をやってたから、私が桁数を見間違うはずはないんだけど……。
 でも、何度も桁を確認しちゃった……。

 今までの依頼料最高額は、セレブリティな奥様から頼まれた『ホームパーティでのウェイトレス役』。
 酔ったオジさんが何度もお尻を触ろうとしてきて、激しい攻防戦を繰り広げたことをよく覚えてる。
 そのときの依頼が、一晩で20万だった。

 それでさえ多すぎると思ったのに、今回は……。
 とてもじゃないけど、具体的な金額を口に出せないくらいで……。
 もちろん、過去最高額を軽く更新していった。しかも、文字通りに桁違いの額で……。

ξ;゚⊿゚)ξ「あんなに貰っちゃうのは、やっぱり気が引けます……」

(,,゚Д゚)「いや、現在進行形で影響与えちまってるしな……とりあえずアレは貰っといてくれ」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも……」

(,,゚Д゚)「低い金額にはケチつけないのに、高いほうには文句言うのか。不思議な人だなぁ」

 微笑みながらそう言うギコさんを見たら、もう何も言い返せなくなった。
 きっと何を言っても、こんな風にかわされちゃうだろうから……。

(,,゚Д゚)「ま、そこがツンさんのイイトコだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「いやいや……」

(,,゚Д゚)「んで、ツンさんの仕事だけどよ、今はウチが睨み利かせてるから支障はないはずだ。
    心置きなくやってくれ。危害が及ばないように最大限努力するよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさい……よろしくお願いします」

(,,゚Д゚)「あぁ。そんじゃ、俺は仕事に戻るとするよ」

 ギコさんはどうも、仕事の合間にちょっと休憩しにきただけみたいだった。
 ……なんの仕事かは、やっぱり探らないでおこう。

 ギコさんの背中を見送ったあとは、ドクオくんと合流した。
 慌てて走り去ってったのは、間違いなくドクオくんの友達だなぁ……。
 バレてないつもりだと思うけど、あれじゃあ何にも知らなくても分かっちゃうよ……。

(*'A`)「彼女めちゃくちゃ可愛いなって言ってました……フヒヒヒ」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そう……ありがと」

(;'A`)「同時に舌打ちもされましたけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「舌打ち? なんで?」

(;'A`)「妬み? かなぁ……そういうやつらじゃないんですけど……」

 ……何となく理由は分かった気がする。
 でも、まだ確信には変わらない。

 全てが分かるのは、きっと、明日だ。


その24へ




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【2008/09/08 20:36】 | 何でも屋
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名無しさん
wktkなんだぜ

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ξ゚⊿゚)ξ「ヤクザ風の男を見かけたあと、外に出ていったのは、何で……?」

lw´‐ _‐ノv「何で見てるのか聞こうと思って」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ……そんな怖いこと……!」

lw´‐ _‐ノv「話し合えば、分かりあえる」

 胸を張って堂々と言ってる、けど……。
 そんな常識が通じる相手とは限らないんだよ……?

ξ゚⊿゚)ξ「シューちゃん、お願いだから、今度同じようなことがあっても、じっとしてて……」

lw´‐ _‐ノv「……私は」

ξ゚⊿゚)ξ「お願いだから、ね?」

 無理やりに言葉を遮って、繰り返した。
 だって本当に、心配だから……。

 シューちゃんが居なくなっちゃったら……私、私……。

lw´‐ _‐ノv「……うん」

 シューちゃんは、ゆっくりだけど、深く頷いてくれた。
 ぎゅっと手を握り締めると、またゆっくり、握り返される。

 その手は、温かかった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(,,゚Д゚)「で、この前ツンさんの事務所を見てたってやつのことだが……」

ξ゚⊿゚)ξ「はい」

 ブラックの缶コーヒーを飲み終えると、またギコさんは同じものを買ってくれた。
 紅茶がいいなぁ、とは何となく言い出せなかった。

(,,゚Д゚)「ま、俺らが直接見たわけじゃねぇから、確定じゃねぇけど、たぶん綿谷組系列のやつだ。
    ほら、ツンさんに銃を突きつけたやつ。あいつが綿谷組だ」

ξ゚⊿゚)ξ「確か、三河組と利害が一致しているから、山内組を狙ってるんでしたっけ?」

(,,゚Д゚)「そうだ。分かりやすく言やぁ、俺らが邪魔ってわけだ。
    ま、商売仇みたいなもんだよ」

 ……なんの商売なのかは、あえて聞かないことにしよっと。


その23へ




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【2008/09/07 19:56】 | 何でも屋
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名無しさん
作者さん今日は更新早いなw


名無しさん
アルファ乙でした^^

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 もちろんすぐにギコさんに電話して確認は取った。
 私の事務所を見てた男が、もしかしたら山内組の人かも知れないから。

 それだったら安心できた――――んだけど……。

(,,;゚Д゚)『いや……そんな手配はしてねぇ……』

 胸の奥から何とか絞り出したみたいな声だった。
 それは、ギコさんにとっても、完全に予想外、ってことみたいで……。

(,,゚Д゚)『すぐにこっちの若ぇの送るから、事務所から出ないでくれ』

ξ;゚⊿゚)ξ『はい』

(,,゚Д゚)『くそっ……悪いな、ツンさん』

 電話が切られたあと、ものの数十分で山内組の組員さんがやってきた。
 頻繁にヤクザが出入りする事務所ってのもなんかヤダけど……。
 でも、今回は仕方ないよね……。

 組員さんはしばらく警戒網を張るって言ってくれた。
 事務所を見てたのは、多分、敵対勢力だろうから、って。

 二日間、運転手になっただけの私を監視する意味が、私には見出せないけど……。
 でも……利用価値を見出されちゃってるんだとしたら、ヤバイなぁ……。

(,,゚Д゚)『ツンさんの仕事の邪魔にならないよう、善処する。
    迷惑かけてすまねぇな……』

ξ゚⊿゚)ξ『いえ、そんな……』

(,,゚Д゚)『オヤジにも伝えてあるから、何とかなると思うが』

ξ゚⊿゚)ξ『オヤジ?』

(,,゚Д゚)『あぁ、組長のことだ』

 荒巻組長かぁ……頼りになるなぁ……。
 いや、別にギコさんが頼りにならないってわけじゃないけど……。

ξ゚⊿゚)ξ『三河組との抗争は……』

(,,゚Д゚)『そのへんのことは、また今度話すよ』

 そう言って、また慌ただしくギコさんは電話を切った。
 数人の組員さんも所内から居なくなって、また、シューちゃんと二人きり。
 まだ話しきれてないことがあったから、私は迷わず口を開いた。


その22へ




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【2008/09/06 21:19】 | 何でも屋
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名無しさん
荒巻はオヤジと呼ばれてるのか

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lw´‐ _‐ノv「これ、送らなかったはずなのに……」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?」

lw´‐ _‐ノv「文字を間違えて消しちゃって……そのまま送信ボタン押しちゃったから……キャンセルしたはずなのに……」

 キャンセルしたはずのメールが、届いちゃってたってこと?
 それは、たまにあることだと思うけど……でも、元々の文章は……?

lw´‐ _‐ノv「『言い忘れてた すけてるよブラ』」

ξ;゚⊿゚)ξ「はへ!?」

 あっ、ホントだ……。
 昨日、急いでたから、肌着を忘れてたんだ……。
 ブラウスから完全に透けちゃってる……。

ξ; ⊿ )ξ「こ、これは恥ずかしい……」

lw´‐ _‐ノv「うん、だからメールを……」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも、送るのが遅すぎなんじゃ……」

lw´‐ _‐ノv「送ったら恥ずかしいことに気付いちゃうと思って、延々迷ってたら……」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そういうこと……?」

 私ではおおよそ理解が及ばないシューちゃんの行動にも、慣れてきたつもりだったけど……。
 まさかこんなピンポイント爆撃みたいな紛らわしいメールを送ってくるなんて……。

 でも、そんなことはどうでも良くなっちゃった。
 シューちゃんが、無事だったから。
 何事もなく帰ってきてくれたから。

 それが、何より。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、なんで外に出てたの?」

 安堵に満ちた表情のまま、私は、軽くシューちゃんに聞いた。
 コンビニでも行ってたのかな、ってくらいのことを考えながら。

 だから――――この返答は、まるで予測していなかった。

lw´‐ _‐ノv「外で、怪しいヤクザ風の男が、事務所を見てたから」

 淡々と語ったけれど、シューちゃんにしては、珍しくはっきりした口調だった。
 だからこそ、私に与えられた衝撃は決して小さくなかった。

ξ;゚⊿゚)ξ「ヤクザ風!? ホントに!?」

lw´‐ _‐ノv「うん」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんなっ……」

 私が、ギコさんから依頼を受けたことが関係してる……?
 だよね……それ以外、考えられないよね……。


その21へ




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【2008/09/05 22:32】 | 何でも屋
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名無しさん
あのメールは無理があるwww


名無しさん
シューだからこそ許されるメールwwwww

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ξ;゚⊿゚)ξ「シューちゃんっ……!!」

 でもさっきまで部屋にいて、テレビも冷房も消さずに出てった、ってことは……。
 ――――誰かに連れ去られた可能性もある、ってことだ……!

 そんなの、絶対ヤダ!
 ダメだ、すぐ追いかけないと……!
 助けに、行かないと……!!

ξ;゚⊿゚)ξ「誰かに助けを……!」

lw´‐ _‐ノv「どうしたの、ツンさん……」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、シューちゃん! 大変なの、シューちゃんが……!!」



ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」



lw´‐ _‐ノv「シューちゃんが大変……? それは困った……」

ξ;゚⊿゚)ξ「いや……え? あれ?」

lw´‐ _‐ノv「すぐ助けに行かないと……ナイフとランプをカバンに詰め込んで……」

ξ;゚⊿゚)ξ「違う! いや、違わないけど違う! あれ!? なんか混乱してきた!」

lw´‐ _‐ノv「落ち着いて」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ……うん……」

 とりあえず、ソファーに腰かけて、紅茶を啜った。
 いつもは顔いっぱいに拡がる香りを楽しむけど、今はそんな余裕ない……。

ξ;゚⊿゚)ξ「……えーっと……シューちゃんは、どこ行ってたの?」

lw´‐ _‐ノv「外」

ξ;゚⊿゚)ξ「それは分かるけど……」

 スクウェアネックのカットソーと、白いフリルミニスカートはどう見ても部屋着じゃないもんね……。
 昨日はここに泊まってったはずだから、わざわざ着替えたんだろうし……。

ξ゚⊿゚)ξ「このメールはなんだったの? 『助けて』って」

lw´‐ _‐ノv「?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?」

lw´‐ _‐ノv「……あぁー……これは……ほら……」

 メールの本文を表示した携帯のディスプレイを、指さすシューちゃん。
 『た すけて』の文字を――――

 って、あ!

ξ;゚⊿゚)ξ「何これ? なんで間にスペースが入ってるの?」

 『たすけて』じゃなくて、『た すけて』になってる。
 全然気づかなかったけど……。

 え、でもどういう意味?


その20へ




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【2008/09/04 22:53】 | 何でも屋
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名無しさん
た……すけて……?


名無しさん
なんというラピュタ


名無しさん
(´・ω・`)五話一気読み…至福

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 ……って考えてたけど、ドクオくんはあっさり了解してくれた。

('A`)「ちょっと、あいつらと話したいんで……」

 ドクオくんの言う"あいつら"は、もちろん尾行してきているクラスメイトのこと。
 今は姿が見当たらないけど、多分、ゲームセンター内にいるはず。
 そういえばペニちゃんもココに来てるのかな?

 ドクオくんと一旦離れて、ギコさんと二人で缶コーヒーを啜った。
 気軽に奢ってくれるあたりは、やっぱり大人だなぁ、なんて思ったりもするけど。
 でも、実をいうと紅茶のほうが好きなんだよね……うーん、言いづらい。

(,,゚Д゚)「制服、似合ってるじゃねぇか。若いな」

ξ;゚⊿゚)ξ「からかわないで下さい」

(,,゚Д゚)「いやいや、ホント女子高生にしか見えねーよ。
    こんな男と一緒にいたら、ツンさんの価値が下がっちまうな」

 ギコさんは、適当に言葉を繋いでいるようだった。
 言葉にしづらい何かに、辿り着くまで。

 あんまり時間がない、ってこともある。
 あるけど、私はやっぱり、すぐに聞いてしまいたかった。
 なにか、進展があったかも知れないから。

ξ゚⊿゚)ξ「ギコさん、この前の怪しい男のことですけど」

(,,゚Д゚)「……あぁ……話したいのは、正にそのことだ」

 ギコさんが何か話すとすれば、そのことしかない。
 分かっていたことだった。

 そう、ベンツの運転を行なう依頼を、遂行しきった日。
 事務所に帰ってきたあとのこと。

 シューちゃんが、『た すけて』のメールと共に、姿を消していた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 手から滑り落ちた携帯が、床と接して鈍い音を立てた。
 私はそれを、まったく拾う気になれなかった。

 シューちゃんが、消えた。
 助けての一言を残して。

ξ;゚⊿゚)ξ「シューちゃん!!」

 周章する私に愛猫のリンがビクっとして跳ね退いた。
 そうだ、リンの世話も放り出して居なくなるなんて、普通じゃない。
 何かあったとしか考えられない。

 辺りを見回しても、手掛かりらしきものはなかった。
 でも、リビングのテレビは付けっぱなしで、部屋のなかは涼しい。
 台所で洗われたコップにはまだ水滴が残っていた。

 さっきまでこの部屋にいた、ってことだ。


その19へ




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【2008/09/03 23:38】 | 何でも屋
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名無しさん
ついにきた


名無しさん
前回の引きが明かされるか

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 お嬢様学校の制服の子が、ゲームセンター内を所狭しと歩き回って……。
 あちらこちらではしゃぐ姿は、多分、目立っちゃってたんだと思う……。

「あれ? ツンさんじゃねぇか」

 パイの実の大袋を取ったドクオくんと一緒に、ベンチで封を開けていたとき。
 不意に、後ろからかかった声は、決して懐かしいものじゃなかった。

(,,゚Д゚)「何やってんだ、こんなとこで」

ξ;゚⊿゚)ξ「ギコさん!?」

 黒いスーツとグレーのシャツ、明るい蛍光色のネクタイ。
 頭を180度傾けて見ても、堅気のサラリーマンには見えないと思う。

 もちろん、それもそのはず。
 日本最大の指定暴力団、山内組の次期若頭とも言われている人。
 それがギコさんだった。

(,,;゚Д゚)「……俺の記憶が、正しければ……」

 じーっと、私の格好を凝視して、言葉を途切れ途切れに吐き出す。

(,,;゚Д゚)「ツンさんは……確か、今年でもう」

ξ;゚⊿゚)ξ「わーっ!!」

 それ以上言っちゃダメ!
 どこで聞かれてるか分かんないんだから……!

 さすがにギコさんも察知してくれたみたいだった。
 しどろもどろになりながら、必死でフォローしてくれる。

(,,;゚Д゚)「こ、今年で17だよな? いやー大きくなったよなぁ」

ξ;゚ー゚)ξ「う、うん。成長したでしょ?」

(,,;゚Д゚)「セント学院に入ってたとは知らなかったぜ。いやー驚いた」

 白々しい言葉だけど、ごまかせたよね……?
 もし尾行の人たちに聞かれてたとしても、問題ないはず……。

(;'A`)「あ、あのー……」

(,,゚Д゚)「ん?」

 ライオンに手を伸ばすときのような表情で、ドクオくんは声を絞り出していた。
 仕事帰りのサラリーマンじゃないことには、さすがに気づいてるみたいで……。

(;'A`)「こ、こちらの方は……?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ……えーっと、私が前にお世話になった、ギコさんって人で……」

(,,゚Д゚)「ある意味、お前の先輩だ」

 その言葉でドクオくんも、全てを察してくれたみたいだった。
 だけど、ギコさんから差し出された手を握るときは、震えてるように見えた。
 ……やっぱ怖いよね、ギコさんの風貌は……。

(,,゚Д゚)「あー……そうだ、ついでにちょっと話あるんだが……いいか?」

ξ゚⊿゚)ξ「私にですか?」

(,,゚Д゚)「そりゃそうだ」

 話は多分、"あのとき"のことだと思うけど……。
 でも、今は依頼中だしなぁ……。


その18へ




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【2008/09/02 23:07】 | 何でも屋
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名無しさん
ギコさんktkr

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 二人で筐体のなかに入って、ちょっと一息。
 多分、尾行は筐体の側にはいないはず。不意に私たちが出てったら、避けようがないからね。
 まぁ、尾行はとっくにバレてるんだけど……。

 仮にすぐ側にいたとしても、この騒音。
 小声で話せば会話なんて聞こえっこない。

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず、恋人っぽくしようと思って来てみたけど……迷惑だった?」

(;'A`)「そ、そんなことないです。ありがとう……」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか、良かったぁ……」

(;'A`)「……って、ていうか、手……」

ξ゚⊿゚)ξ「手?」

 あ、そういえば、繋いでたんだっけ。

ξ;゚⊿゚)ξ「ごめん、中でまで繋ぐ必要ないね」

(;'A`)「あっ……」

 慌てて手を解くと、何故か……。
 ……何故か、と言っていいのか分からないけど、ドクオくんは少し、名残惜しそうだった。

(*'A`)「……手、柔らかかった……」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そう?」

(*'A`)「うん……」

 柔らかいっていうのは、褒め言葉なのかなぁ……。
 お礼を言うべきかどうか迷う……。

 恋人らしいことがしたかったのと、ちょっと話をしたかっただけだから、プリクラは撮らなかった。
 下手に形に残すと、面倒なことになりかねないしね。

 筐体から出たあとは、クレーンゲームに熱中した。
 ドクオくんは、手を叩くほど上手いわけじゃないけど、200円か300円くらいで確実に取ってくる。
 嵩張らないように小さめの商品を狙ってたけど、それでも袋が一杯になった。

ξ*゚⊿゚)ξ「これ可愛い♪ 貰ってもいい?」

(*'A`)「うん」

 リラックマのフェイスタオルを貰って、鞄に詰めた。
 恋人らしくしようとしたんじゃなくて、純粋に可愛かったから貰っちゃった。
 明日の海で使おっかな。

 次第にドクオくんとの間にあった壁も溶け始めてきた。
 自然と話せてるし、歩くときの二人の距離も近くなった。

 ――――だから私は、徐々に、周りへの警戒を忘れてたわけで……。



その17へ




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【2008/09/01 22:35】 | 何でも屋
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名無しさん
wktk


名無しさん
おっおっおっ

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